2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

探究テーマ
フェイク情報とSNSの使い方の関係性
①テーマ設定の背景
今はSNSでどんな情報も得ることができるが、嘘の情報も多く出回っているため、フェイク情報を信じてしまいがちな人のSNSの使い方を調べることで、その被害を少しでも減らせるのではないかと考えたため。
実際に、合成された写真からうその情報を信じてしまったことがあり、とくにインスタグラムやXなどは人から人へ共有されたり、その投稿に反応する人が多かったりするとより拡散されやすくなる。
②仮説
・流れてきた情報や投稿を「いいね」数や信頼している人(有名人や友達など)から発信されているかで判断している人ほど
うその情報に騙されやすい
・SNSを使用する時間が少ない人ほど情報を見分ける力がある。
・感情的な投稿よりも論理的な投稿のほうが納得されやすい。
③調査方法
学年全体に学年、SNSの利用頻度、使用する目的、フェイク情報に騙されたことがあるか、SNSの信頼度などについてを質問する
アンケートを実施する。また、アンケート内でいくつかの文章を提示し、それらが事実か嘘であるかを問うことで、フェイク情報に騙されやすい人の傾向を知る。
④結果・分析
調査結果
①SNSの1日の利用時間

このグラフから、日常的にSNSを利用する人が多いことがわかる。
最も多かったのは「1時間以上2時間未満」で、38.9%だった。
②主に使用するSNS

このグラフから、画像や動画を中心としたSNSが多く利用されていることがわかる。
つまり、文字だけよりも画像などでイメージがしやすいほうが情報を得るのに適していると考えられる。
③情報が正しいかを判断する基準

①と③の結果を個別に見ていくと、SNSの利用時間と情報の判断基準との関係があることがわかった。
SNSの利用時間が極端に短い人と長い人は、多くの人が情報を自分の知識や経験から判断している。
〈ここから考察できること〉
利用時間が短い人 ⇒ SNSの情報に依存せず、これまでに得た知識から情報を判断している
長い人 ⇒ 多くの情報に触れることで知識として蓄積され、それを判断基準としている
全体の考察
多くの高校生がSNS上の情報を直感的に判断している
直感は、すぐに情報の真偽を判断することができるが、正確性はない
→フェイク情報に騙されやすいという危険性がある
フェイク情報を見抜くために必要な「複数の情報と照らし合わせる」「情報の根拠・情報源を確かめる」などといった方法を
試す人は少ない。
SNSの利用時間よりも情報の正しさを確認する力を身に着ける必要がある。
⑤まとめ
SNSの利用状況と情報の判断方法の関係について調査した結果、多くの人が直観に頼って情報を判断している一方で、
SNSの利用時間が極端な人ほど自分の知識や経験を活用している傾向があることがわかった。
私たちは今後、フェイク情報をうまく見極める力を身に着ける必要がある。
つまり、複数の情報源を確認する習慣や、情報の根拠を意識する力を身につけることが必要となるだろう。
⑥残論点・今後の課題
今回は高2だけに行った狭い範囲での調査だったので、調査範囲を広げて母数を増やし、より正確なデータを得る必要がある。
また、年齢別の比較や、実際にフェイク情報を見抜けた正答率との関係を調べることで、より詳しい分析ができると考えられる。