2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

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探究テーマ

身体障がい者が暮らしやすい鹿児島市の実現を目指して

テーマ設定の背景

鹿児島にはバリアフリーの設備が整っていない場所が依然として多く、本人たちが自立して生活するうえで大きな障害になっていると感じた。鹿児島の公共施設(役所、病院、商業施設)などのバリアフリー化は、都市部に比べて遅れており、身体障がい者が日常生活で利用しずらい環境が存在している。バリアフリー普及率を見てみると、建築物におけるバリアフリー普及率は90%と高いが、ノンステップバスの導入率や歩行空間のバリアフリー化率はともに24%と全国でも下位に位置している。

このことから、支援やサービスが不足していることで、身体障がい者の孤立感が高まっていると考えられる。

身体障がい者に対するバリアフリーの政策は十分に反映されておらず、改善の余地がある。

→インタビューの結果(障害者の方)困り感を何に抱いているのか

仮説

背景より、鹿児島は他県に比べて公共交通機関のバリアフリー化が遅れており、身体障がい者の公共交通機関の利用が少ない。よって、困り感を解消するために、

・商業施設のバリアフリー(スロープ、車いすの方用のエレベーターボタン、点字ブロック、多目的トイレ)を普及させる。

・公共交通機関のバリアフリー(ノンステップバス、低床路面電車、駅前施設のバリアフリー化)を普及させる。

また、公共交通機関の面以外での日常の困り感を解消するために、

・ユニバーサルデザイン(思いやり駐車場、車いす貸し出し無償化、白杖の貸し出し無償化)

・就職、雇用の充実を図る。(企業の紹介、支援、働きやすい職場づくり)

調査方法

・鹿児島市内にある牧之原特別支援学校の職員の方にインタビュー

・施設に伺い、身体障がい者の方々に直接インタビュー

・データ調査

結果・分析

牧之原特別支援学校の職員にインタビューを行った。

・学校設備

  市内では車いすが通りやすく、スロープが多く設置してあり、バリアフリー化が進んでいる。

・街

  段差が多くあり、点字ブロックと音声メッセージが少なく、身体障がい者が一人で外出することは難しい。

・交通機関

  障害者に対する割引やサービスは豊富。しかしノンストップバスの数が少ないことや、車いすの方がバスを使う場合事前に連絡する必要が

  あるなど手間がかかる。

・病院

  未就学児の障害者に対し、教育が行われ、日常生活に支障がないように支援されている。

現在鹿児島県のバリアフリー化の普及率は全国の平均に対し少し高い割合を示している。

また、障害者が利用しやすいと感じる鹿児島の商業施設のバリアフリー化状況は以下のとおりである。

・イオンモール鹿児島

  視覚障がい者のためのリーディングライン:トイレに行く通路の壁に、点字を設置。

  みんなのトイレ:広く、手すりが設置してある。

  身障者専用リモコン駐車場:リモコンでゲートをあげて入庫できる。

  優先ベンチ:介助が必要な方が優先的に利用できるベンチ。

  段差のない入口:スロープを設置。

  誘導手すり付きエスカレーター:足のつまずき改善。

  サービス介助士:身体の不自由なお客様を介助して、買い物をサポート。

これらのサービスの中には見たことないものもあり、利用状況は低いと思われた。こういったサービスを他の施設にも普及させ、私たちの生活の一部にしていく必要があると思った。

鹿児島市交通局におけるノンステップバスの導入数は令和7年3月時点で113台、導入率は88,98%である。これは、全国の導入率と比較して見ると、比較的高い。しかし、車いすの方が利用するためのノンステップの準備に時間がかかることや、人目が気になることから、利用をためらう人が多い。

以上の結果から、鹿児島市のバリアフリー政策は未成年に対しては充実しているが、街中のバリアフリー政策は不充分であることが分かる。また、周囲の理解が不足していることにより利用をひかえる場合もある。物理的なバリアが街中や公共交通機関にみられるため、身体障がい者にとっては一人での行動が難しく、暮らしにくい環境である。

また鹿児島県の中でも地域差が激しくバリアフリー化の普及がほとんど進んでない場所や障害者・高齢者向けの情報提供や説明が不足しているような課題が多くある

以上の調査の結果から、鹿児島県がこのような課題の解決策は

・設備の加速

公共交通機関(駅、バス停、フェリーターミナルなど)の段差解消、視覚障害者誘導ブロック、音響式信号機、エレベーター・スロープの設置を一層進める。

ノンステップバスやユニバーサルデザイン車両の更なる普及を推進する。

・サービス強化

バリアフリー情報のデジタル化(ウェブやアプリでの「利用しやすさ情報」提供)や、現場での介助支援の充実。

観光施設や公共施設で外国人や高齢者にもわかりやすい案内表示や多言語対応の促進

・地域格差の解消

離島部や人口減少地域を対象に、自治体や企業と連携した集中的な整備プログラムの創設。

移動支援サービス(交通オンデマンド、デマンドバス等)の導入・補助金制度の拡充。

そして私たち高校生ができることは

・心のバリアフリーを広げる

困っている人(高齢者・車いす利用者・視覚障害のある人など)に声をかけてあげる

エレベーター・優先席・通路の使い方を意識する

・ボランティアや体験活動に参加

高齢者施設、障害者支援団体地域、イベントの運営補助。

・校内のバリアフリー化の点検

玉龍はエレベーターが一つしかなく、階段が多い。

→スロープ設置の呼びかけ

まとめ

活動当初の仮設では、鹿児島市は他県と比べてバリアフリー化が遅れていることが身体障がい者の困り感を抱く原因なのではないかと考えていたが、調査を進めていくにつれ、鹿児島市のバリアフリーは、他県と比較する点においては十分に普及していることが分かった。しかし、地域ごとの格差や、未だ導入されていないバリアフリーに着目すると、まだまだ向上の余地がみられるように思えた。また、私たちが意識して変えていくべき最も重要な要素は、心のバリアフリーだと思う。物質的なバリアフリー化が進んでいる市であるからこそ、身体障がい者と協調性をもって生活していくべきだ。地域のイベント会社と連携して、身体障がい者の疑似体験イベントを開催することも心のバリアフリーを広げるための良い活動になると思う。

🌟イベントを開催するにあたって相談しやすいと考えられる企業

Shiitsu
鹿児島市内のイベント企画・プロデュース会社。企画立案から運営まで対応可能。

Futaba
昔ながらの総合イベント企画会社。式典・展示会・地域イベントなど幅広い企画運営に対応。

Office SMJ
高評価のイベントプランナー。地域イベント・学校行事など企画・実施相談におすすめ。

株式会社CSS
イベント管理会社として運営支援が可能。規模に合わせた運営補助にも対応。

残論点・今後の課題

(1):今回得られた結果をもとに、「鹿児島市は他県に比べて公共交通機関のバリアフリー化が遅れており、身体障がい者が困り感を抱いている。」から、「心のバリアフリーを広めると、身体障がい者が暮らしやすい町づくりに貢献できる。」という仮説に更新して、心のバリアフリーを広めるためにどのようなことをしていくべきか突き詰めたい。

(2):直接身体障がい者にインタビューを行い、実際どのようなところに困り感を抱いているかを確認する。

(3):心のバリアフリーを広めていくためには私たちの身体障がい者に対するイメージを変えなくてはいけないので、学校の行事として講和や研修を取り入れる具体的な提案や、ボランティアの応募の拡大を行う。

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