2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

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探究テーマ

鹿児島県の観光地の分散   ~分散によるデメリットをどのように打開するか?~

テーマ設定の背景

鹿児島県の観光スポットは、歴史・自然・食などさまざまな名所があることが、他県にあまりない魅力だと言われがちだ。しかし、観光地があちこちに分散していることで、移動が大変だというデメリットも挙げられる。他にも、鹿児島の観光地が分散していることによる、観光客の困りごとがあるのではないかと考えた。調べたところ、桜島や白くま、仙厳園や動物園など、有名な観光地や名物などがたくさんあった。そのため、観光地の分散による悪影響にはどのようなものがあるか調べたいと思った。また、具体的に、どのような施設がどのように分散しているのかを調べて、鹿児島の観光の具体的なイメージを新たに提案したい。

仮説

鹿児島の観光地の分散によって、移動に時間と費用がかかり、一団体が訪れる観光地が少なかったり訪れた場所使う金額が減っていたりするのではないか。よって、メインの観光エリアを決めて宣伝したり観光地を考慮して交通機関を整備したりすれば、より多くの経済効果が得られるのではないか

調査方法

①まず、鹿児島県の観光パンフレットを集め、鹿児島の主な観光スポットと分布のイメージをまとめる。

②次に、論文や書籍を使い、観光地の分散について調べる。

③鹿児島県旅行業協同組合の方とミーティングをし、調べた情報の確実性を確認したり、助言をもらったりする。

④観光地の分散によるデメリットの改善案を考える。

結果・分析

[鹿児島の主な観光地の分布]

〇市街地中心部

桜島、仙巌園、城山公園・城山展望台、いおワールドかごしま水族館

〇天文館エリア

天文館むじゃき、西郷隆盛銅像、センテラス天文館

〇郊外・離島エリア

霧島、屋久島、奄美大島、南薩方面、大隅半島などにさまざまな観光地がある。

☆鹿児島市内でも市街地中心部天文館エリアに分かれ、郊外や離島も充実している。

[論文や書籍から分かった観光地の分散によるデメリット]

観光客の動線が分散し、一か所あたりの滞在時間や支出が減りやすい

交通費・移動時間が増え、 満足度が下がりやすい

観光事業者同士のクロス販売・パッケージ化などの相乗効果が起きにくい

公共交通機関やレンタカーを使わないと観光地巡りが難しいため、高齢者や家族連れなどには負担が増え、追加消費が起こりにくい

観光ルートを組みづらく、滞在日数が短くなりやすい

[論文や書籍から分かった観光地の分散によるメリット]

自然災害の時の回復力が高い傾向にある。

オーバーツーリズム対策になる。

滞在体験の多様性を高める

[鹿児島県旅行業協同組合の方との話し合いを踏まえた、デメリットの改善策]

①ルート設計・回遊促進

「1日で巡れる観光ルート」で移動順序と目的地の組み合わせをパッケージ化し、移動の負担を軽くする。

②交通改善・アクセス方法の整理

交通機関と観光地をまとめて、観光客が行き方を調べる負担を削減。

③交通機関を整備する

各観光エリアを結ぶ交通機関を整備し、移動の負担を軽くする。

→コストと時間を要する

④ ストーリーとブランド化

テーマ観光(例:歴史/火山体験/離島)ごとにブランド化して誘導し、各地点の「独立した魅力」を損なわずに分散を価値にする。

☆①②④を複合して、メインの目的地かテーマを決め、1日で巡れる観光ルートを制作することにした。

[制作した3つの鹿児島県の観光ルート]

【ヘルシーランド露天風呂「たまて箱温泉」への穴場ルート】

10:47マリンポート

↓徒歩30分

11:19宇宿駅

↓JR指宿枕崎線

11:29鹿児島中央駅

↓11:56発特急指宿のたまて箱3号 2950円(+昼食料金)

 (特産物を堪能できる飲食物やたまて箱限定の弁当が購入できるため、

  メニューや購入方法を掲載しておく)

12:48指宿駅

↓タクシー15分 約2000円(約2㎞)

14:45玉手箱温泉 大人900円+タオル300円

↓タクシー15分 約2000円(約2㎞)

15:00指宿駅

↓15:07発特急指宿のたまて箱6号 2950円

16:00鹿児島中央駅

↓JR指宿枕崎線

宇宿駅

↓徒歩30分

マリンポート

【雄川の滝への穴場ルート】

マリンポート鹿児島 8:00~

↓ 徒歩 53分

垂水フェリー乗り場 10:10~ 10:46   

↓ 大人 550円  小人 280円

垂水フェリー 11:00~

↓ タクシー ハロータクシー徒歩21分  電話番号 0994328686

       南海タクシー 徒歩23分  電話番号 0994320051

  約50分~1時間、料金は13,000円〜16,000円程度が目安

     NAVITIMEなどのサイトで料金やルートを確認

   フェリー到着時刻に合わせてタクシーを予約しておく

雄川の滝 ~12:10

↓ 徒歩 23分

12:35~12:55 撮影、涼む

↓ タクシー みさきタクシー 事前予約 0994220900

  電話で最低でも一日前には予約しておく 2,950円

13:05~13:20

↓ 

13:30 ~ 14:30 やぶれ茶屋 3,000~ 4,000円   0994-22-0505 

    唐揚げ、寿司がおすすめ

↓  徒歩5分

14:45 みさきタクシー 

↓ 45分 10,750円

13:30 ~16:00

↓ 垂水フェリー

徒歩 53分

マリンポート 16:55分 着

【奄美大島の自然を満喫できるルート】

1日目(11:20〜) レンタカーを借りる場合

◆ 11:20 奄美空港 着・出発

◆ 12:00 あやまる岬公園  ※ランチを兼ねる

海の青さとサンゴ礁がよく見える場所

◆ 13:30 笠利崎・ハートロックなどの散策

◆ 15:00 土盛海岸

奄美北部の人気スポット。

◆ 16:30 名瀬(市街地)へ移動・チェックイン

◆ 18:00 名瀬で夕食

2日目

◆ 08:30 ホテル出発

◆ 09:20 金作原の原生林 ツアーに参加

ツアー参加が必須レベルでおすすめ(無断では入れないエリアあり)。

◆ 12:30 瀬戸内町(せとうち)へ移動

◆ 14:00 ホノホシ海岸

◆ 15:30 古仁屋港周辺散策

加計呂麻島は時間次第で行ってもよい

◆ 17:00 空港方面へ移動開始

◆ 19:00頃 奄美空港 到着

レンタカーなしでの 1泊2日コース※バスは1時間に1本程度

◆ 1日目(11:20〜)

11:20 空港到着 → 12:00発のバスで名瀬へ

13:00 名瀬着 → 昼食

14:30 奄美博物館 → 港周辺散策

17:00 ホテルチェックイン

◆ 2日目(自然を楽しむ日)

「金作原ツアー」に参加する

→送迎があるのでレンタカーを借りなくてもツアーに参加できる

9:00 名瀬のホテルまで迎えに来てくれる → 12:00 解散

12:30 名瀬で昼食

14:00 バスで空港へ向かう

[参考文献]

https://www.jalan.net/

https://www.kagoshima-yokanavi.jp/

https://www.jstage.jst.go.jp/browse/-cha

県観光基本方針2025_表紙-P9最終PDF用

r6kankoutoukei.pdf

高坂晶子『オーバーツーリズム 観光に消費されないまちのつくり方』学芸出版社

村山慶輔『観光再生 サステナブルな地域をつくる28のキーワード』プレジデント社

デービッド・アトキンソン『新・観光立国論 イギリス人アナリストが提言する21世紀の「所得倍増計画」』東洋経済新報社

鈴木俊博『稼げる観光 地方が生き残り潤うための知恵』ポプラ社

まとめ

「メインの観光エリアを決めて宣伝したり観光地を考慮して交通機関を整備したりすれば、より多くの経済効果が得られるのではないか」という仮説に対して、「テーマごとの観光ルートを発信する」という分散を活かした解決策もあることがわかった。分散を活かした解決策にすることで、分散によるメリットを損なわず、デメリットを打開することができた。

残論点・今後の課題

今回作ったルートを基に、実際にそのルートで巡ることは可能なのか検証し、パンフレットやデジタルパンフレットを作ったり、テレビで観光ルートを特集する番組を放送したい。そして、集客や売り上げにどのような影響があるのか調査したい。

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