虫が寄ってこないライトに関する論文
虫が寄ってこないライトに関する研究
鹿児島玉龍高等学校 2年5組 山内彩寧 2026年1月30日
要旨
本研究は、夜間に光に集まる虫を対象として行い、対象とした虫が寄ってこないライトを作成することを目的とした(対象とした虫にはカナブンなどが含まれる)。
はじめに、一般的に使用されているLEDライトと蛍光灯を用い、どちらにより多くの虫が集まるのかを調べた。その結果、LEDライトの方が蛍光灯よりも虫の数が少ないことが分かった。そこでLEDライトの光の色を変えることで、虫の集まり方にどのような違いが生じるのかを調べた。実験では青・赤・黄・緑・橙の五色のLEDライトを使用し、同じ条件下で虫の数を比較した。その結果、青色のLEDライトに最も虫が寄ってこないことが分かった。本研究は、光に集まる虫が青色のLEDライトを認識しにくい可能性を示唆している。
1. 序論
夏の夜になると、町中の自動販売機や街灯の周りに虫が群がっている光景をよく目にする。これは夏の風物詩ともいえるが、その光景に不快感を抱いたことはないだろうか。
そこで本研究では、身近に使用されている照明を用いて実験を行い、虫が寄ってこないライトの条件を明らかにすることを目的とした。夜間照明における虫の集まり方を比較することで、虫が集まりにくい光の特徴を明らかにし、生活環境の改善につなげることを目指した。
2.研究方法 -------------------------------------------------------------------------
本研究では、蛍光灯とLEDライトのどちらに虫が寄り付きやすいかを調べた。使用した光はどちらも白色光とし、光の色以外の条件ができるだけ同じになるようにした。
実験は、一週間の期間を設け夏の30度前後の夜に行った。時間帯は21時、22時、23時の三回に分け、それぞれ30分間ずつ実験を行った。虫の数と様子を正確に記録するため、スマートフォンのタイムラプス機能を使って光源と虫が映るように動画を撮影した。
撮影は自宅の庭で行った。その結果、LEDライトの方が蛍光灯よりも虫の数が大幅に少ないことがわかった。白のLEDライトに集まった虫の数は約10匹であったのに対し、蛍光灯には数えきれないほどの虫が集まっていた。そこでLEDライトのどの色に一番虫が集まりにくいかということを調べることにした。
実験方法は蛍光灯とLEDライトの通常の光の場合と同じである。比べた色は青、赤、黄、緑、橙の5色を使用した。実験は7日間に分けて行ったが、時間帯とその日の天気、気温はなるべく同じになるようにした。天気は晴れ、気温は30度±2度である。
3.結果
各実験で集まった虫の数を記録し、3回分の実験結果の平均値を求めた。以下の表はLEDライトの色ごとに集まった虫の数を示したものである。
赤 | 5 |
青 | 1 |
黄 | 4 |
橙 | 2 |
緑 | 2 |
この結果から、5色の中で最も虫の数が少なかったのは青色のLEDライトであることが分かった。一方、赤や黄などの暖色系の光には集まる虫の数が多い傾向がみられた。
4.考察
本研究の結果から、青色のLEDライトは他の色のLEDライトと比べて、虫が寄ってこないことが明らかになった。この理由として、虫の視覚の特徴が関係している可能性が考えられる。虫は紫外線などの特定の波長の光を感知しやすいとされており、青色LEDの光は虫にとって認識しにくい波長であるため、集まりにくかったのではないかと考えた。
また、蛍光灯にLEDライトよりも多くの虫が集まった理由については、蛍光灯がLEDライトよりも熱を多く発する点や、虫が感知しやすい波長の光を多く含んでいる点が影響している可能性がある。
ただし、本研究では虫の種類を詳しく分類していないため、虫の種類ごとに光への反応が異なる可能性も考えられる。この点については、今後の課題である。
5.結論
本研究では、蛍光灯とLEDライト、さらにLEDライトの色の違いによって、虫の集まり方に差があることを明らかにした。その結果、青色のLEDライトが最も虫を寄せつけにくい光であることが分かった。
しかし、実験は自宅の庭という限られた場所で行ったため、他の場所でも同じ結果が得られるかどうかは分からない。今後は、複数の場所で同じ実験を行い、場所ごとの比較を行おうと思う。
参考文献
https://ledrhythm.com/ja/news/do-led-lights-attract-bugs.html