2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

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探究テーマ

YouTubeを使った学習と紙教材による学習では、どちらのほうが理解や記憶の定着がよいか、自分に合った勉強法を調べる

テーマ設定の背景

スマホと動画配信の普及で、YouTubeを教材として使う高校生が増えている。短時間で全体像を掴める利点がある一方、視聴だけで「身につく」かは疑問が残る。また、紙教材(教科書・参考書・プリント)は書き込みや復習に強みがあり、定着に有利だとされている。そこで、自分で実際に両方の方法を試して、「どちらが自分にとって理解・記憶に効果的か」を探究する。

仮説

Youtube学習が短期記憶には有効である一方で、紙教材の方が長期記憶に有利であり、SNS通知が学習効率を下げる

 この仮説の理由として、 Youtubeでは視覚的説明によって全体が掴みやすい一方、紙教材では書き込みや読解を通して「自分で整理する作業」が増えるため記憶に定着しやすいと考えた。

調査方法

  ①実験対象  研究者本人

②実験内容 英語・文法

         A:仮定法     

         B:分詞構文

③学習方法 A 紙教材で学習 【20分】

         B Youtubeで学習 【20分】

         なお、YouTube視聴時は重要だと思った点のみ簡単にメモを取り、紙教材では書き込みをしながら学習した。

④分析 理解度(直後テスト):どちらのほうが点数が高いか。

    定着度(再テスト):点数の減り方が小さい方が記憶に残っている。

    集中度・モチベーション:自分の感覚を比較。

    データをまとめ、どちらが自分に合っているか分析する

結果・分析

 研究結果

方法

事後

3日後

1週間後

6

8

7

YouTube

5

8

6

事後テストの結果は、紙教材が6点、YouTubeが5点であり、大きな差は見られなかった。3日後のテストではどちらも8点に上昇し、短期間での理解度や復習効果には大きな違いがないことが分かった。
しかし、3日後でも差が見られなかったため、記憶の定着に違いがあるかを確かめる目的で1週間後にも再度テストを行った。その結果、紙教材は7点を維持したのに対し、YouTubeは6点に下がった。
また、学習直後の集中度はYouTubeの方が高いと感じたが、時間が経つと紙教材で学習した内容の方が思い出しやすいと感じた。

YouTubeでの学習は、視覚や聴覚から情報が入るため基本的には集中して取り組むことができた。一方で、広告や通知によって一時的に集中が途切れる場面も見られた。また、学習時間が長くなると、視聴が中心となるため受け身になりやすく、集中力が続きにくいと感じた。

紙教材での学習は、自分のペースで内容を確認しながら進めることができ、分からない部分を立ち止まって考える時間を取ることができた。そのため、能動的に学習に取り組めている感覚があった。一方で、内容を理解するまでに時間がかかる場面もあり、短時間の学習では負担を感じることもあった。

このことから、YouTubeは短時間学習に向いており、紙教材は長時間学習に向いている可能性があると考えられる。

まとめ

本研究から、短時間の学習においてはYouTubeは集中しやすく、理解の助けになることが分かった。一方で、時間が経過した後の記憶の定着には、紙教材の方がやや効果的である可能性が示された。
そのため、学習内容や時間に応じて、YouTubeと紙教材を使い分けることが、自分に合った効果的な学習方法であると考えられる。

残論点・今後の課題

・今回は対象が一人であったため、ほかの人にも同じ結果が当てはまるかは不明である。

・学習時間を長くした場合や、他教科でも同様の結果になるかを検証する必要がある

・Youtubeでも「視聴だけ」と「ノートをとりながら視聴」で差がでる可能性がある。

今後は対象人数や教科を増やして、より一般化できる研究に発展させたい。

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