2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

探究テーマ
学生がICT機器を利用して学習した場合の影響
①テーマ設定の背景
近年、学校でタブレット端末を利用したICT教育が推進されていてICTはこれからの教育において大きな役割を担うと考えたから。また、自分自身、小学校、中学校、高校でICT機器を利用して学習していて勉強意欲が上がるが一方で視力低下など欠点もあることも実感し学習にどのような影響を与えるか詳しく知りたいと考えたから。
②仮説
生徒の勉強に対する学習意欲が上がり、学習時間の増加、成績の向上がみられる一方、生活リズムの不安定化や視力の低下や集中力が低下しやすいなどのメリット、デメリットがある。
③調査方法
・学校におけるICTの実態調査(文部科学省)
・子どものICT利用に関する調査2023
・全国学力・学習状況調査(国立教育政策研究所)なとICT教育に関する調査結果を分析する。
④結果・分析
ICT教育の利点として、まず学習内容の理解や学習効率の向上が挙げられる。調べ学習や資料の比較が容易になり、視覚的な情報も活用できるため、学習内容を分かりやすく理解できると感じる児童生徒が多い。
また、ICTを使う授業に対して「楽しい」と感じる児童生徒が多く、学習意欲の向上につながっている点も利点である。実際に、ICT活用は授業への前向きな姿勢を引き出す要因となっている。さらに、1人1台端末の整備により、個人の理解度や進度に応じた個別学習が可能になるとともに、意見共有や話し合いなどのグループ学習も行いやすくなった。そして、授業を通して情報を検索·整理·発信する経験を積むことで、将来に必要な情報用能力やICT活用能力の育成につながる点も重要な利点である。
一方で、ICT教育にはいくつかの課題も存在する。
一つ目は、長時間の端末使用による目の疲れや姿勢の悪化など、健康面への影響が指摘されている。ICTを活用する際には、使用時間や方法への配慮が必要である。二つ目は、ICTを導入すれば必ず学習効果が高まるわけではなく、活用方法によって効果に差が生じる点が課題である。単なる資料閲覧にとどまると、深い学びにつながりにくい場合もある。三つ目は、教員のICT活用指導力には学校や地域による差があり、ICTを十分に活かせていない授業も見られる。教員研修や支援体制の充実が求められている。四つ目は、端末や通信環境の整備は進んでいるものの、通信速度や活用状況には地域差が残っており、ICT教育における教育環境の格差が課題となっている。
⑤まとめ
以上の調査結果から、ICT教育は学習の効率化や理解の促進、学習意欲の向上といった点で大きな可能性を持っていることが分かった。特に、調べ学習やグループ学習においてICTを活用することで、児童生徒が主体的に学習に取り組む環境が整いつつあることが分かった。また、情報活用能力の育成という観点からも、ICT教育は現代社会に対応した学びを実現する手段であると言える。一方で、健康面への影響や学習効果のばらつき、教員の指導力や地域による格差といった課題も明らかになっている。これらのことから、ICTは導入すること自体が目的ではなく、どのような場面で、どのように活用するかが学習効果を左右する重要な要素であると考えられる。た、教員研修の充実や使用ルールの整備を進めることで、ICTの利点を最大限に生かしつつ、欠点を最小限に抑えることが求められる。ICT教育は、利点と欠点の両方があるが工夫し、学びをより深める有効な道具となると考える。ICTを適切に組み合わせることが重要であると思う。
⑥残論点・今後の課題
自治体の環境整備や、教員、生徒や保護者の協力が必要などまだまだ課題が残っていることが分かった。端末との付き合い方を考え、欠点による身体への悪影響を最低限に抑えて有効活用できるようにしたい。