2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

探究テーマ
日本と海外の働き方
①テーマ設定の背景
日本では「過労死」や「サービス残業」といった問題が社会問題となっていますが、海外では労働時間を短縮して、休暇や家族との時間を大切にする制度が整っています。研究を通して働き方の違いの背景を知り、日本におけるよりよい働き方のヒントを見つけたいと思いました。
②仮説
日本は「集団行動」や「終身雇用制度」の影響で長時間労働が根付いた。
海外は「個人を尊重する文化」によって、労働時間が短縮されている。
③調査方法
日本と海外(ここではアメリカ)の労働時間・制度・文化に関する資料を調べる。
図書館やインターネットで調べる。
④結果・分析
<日本の働き方>
~日本の特徴~
①終身雇用
・・・企業が定年まで従業員を採用し続ける日本特有の慣行。
◎メリット
企業 ・採用コストの負担を削減できる
・帰属意識の高い人を育成できる。
従業員 ・雇用と収入が安定するため、将来が保障される。
×デメリット
企業 ・給与の調整が難しく、人件費が高騰しやすい
・意欲のない人も雇用し続けなければいけない。
従業員 ・若いうちは成果を評価されにくい。
・希望の業務内容につきにくい。
②年功序列
・・・年齢や勤続年数などによって従業員の昇進や賃金が決まる。
◎メリット
企業 ・長期的な人材育成や技術承継がしやすい。
従業員 ・将来の賃金が安定するため安心感があり、離職が減る。
×デメリット
企業 ・高齢社員の増加で人件費が高騰
・企業の競争力を低下させる
従業員 ・有能な若手や成果を出した人が評価されにくい
・モチベーション低下や離職を引き起こす
③新卒一括採用
・・・大学卒業後、一斉に就職する。
◎メリット
企業 ・会社独自のやり方を若いうちから一から教育できる。
・チームワークを作りやすい
従業員 ・一斉スタートなので不利になりにくい
・若者にチャンスが平等
×デメリット
企業 ・年功的な育成のスピードが遅い
・従業員とのミスマッチが起きやすい
従業員 ・入社後に「思ってたのと違う」と感じることがある。
④その他

・長時間労働
・集団重視→チームワークを重視!
~海外の働き方~
①実力主義、成果主義
◎メリット
従業員 ・実力があれば若くても昇進できる
・努力や成果が評価されやすい
企業 ・人材配置が柔軟にできる。
×デメリット
従業員 ・競争が激しいため、精神的にきつい。
企業 ・協調性が軽視されがち
②労働時間が短く、私生活重視
◎メリット
従業員 ・ワークライフバランスがいい
・健康を保ちやすい
×デメリット
従業員 ・収入がふえにくい
企業 ・柔軟な対応がしにくい
③転職が一般的
◎メリット
従業員 ・自分にあった仕事を選べる
・スキルや経験が評価されやすい
企業 ・人材の流動性が高く、社会全体が安定する。
×デメリット
従業員 ・会社への帰属意識が低くなりがち
企業 ・雇用が不安定になりやすい
・長期的な人間関係を築けない
⑤まとめ
日本の労働は、集団重視や長時間労働、新卒一括採用、終身雇用といった特徴を持ち、安定した雇用や高い責任感、質の高いサービスを支えてきた。
日本の働き方は柔軟性がなく、過労や若者の早期離職、多様な人材が活躍しにくいという課題を抱えている。
海外の労働は、個人の能力や成果を重視し、労働時間を抑えながら仕事と私生活の両立を図る点に特徴がある。
海外では転職が一般的であり、企業は即戦力となる人材を確保しやすいが、雇用の安定性が低く、競争が激しい。
◎日本と海外の労働にはそれぞれ長所と短所があり、どちらが優れているかを単純に判断することはできない。
今後の日本の労働→海外の成果主義や柔軟な働き方を参考にしつつ、日本の強みである協調性や安定性を生かすことが重要!!
⑥残論点・今後の課題