2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

探究テーマ
カーボン入りのシューズの使用による中長距離の記録について
①テーマ設定の背景
最近記録更新のニュースをよく聞くようになりカーボンシューズの使用と関係あるのか気になったから。
②仮説
最近の道具の変化によって記録も更新されるようになっている。
③調査方法
記録データの調査
・World Athletics(世界陸連)やWikipediaなどで、2000年〜2024年の主要種目(1500m、5000m、マラソン)の世界記録を調べた。
道具の変化の調査
・ナイキの「ヴェイパーフライ」シリーズなど、厚底カーボンシューズの登場時期と特徴を調べる。
・ニュース記事やメーカー資料を見て、シューズ技術の進化をまとめる。
比較・分析
・記録が更新された時期と、厚底シューズが普及した時期を比較。
・中距離とマラソンの記録変化の違いを整理。
④結果・分析
種目 | 記録 | 選手 | 年・大会 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
男子マラソン | 2時間00分35秒 | ケルヴィン・キプトゥム(ケニア) | 2023年10月・シカゴマラソン | 厚底シューズ使用 |
女子マラソン | 2時間09分56秒 | ルース・チェプンゲティチ(ケニア) | 2024年10月・シカゴマラソン | 厚底シューズ使用 |
男子1500m | 3分26秒00 | ヒシャム・エル・ゲルージュ(モロッコ) | 1998年・ローマ大会 | 25年以上更新なし |
男子5000m | 12分35秒36 | ジョシュア・チェプテゲイ(ウガンダ) | 2020年・モナコ | 厚底スパイク登場後 |
マラソンでは、2016年以降に急速に記録が更新されており、厚底カーボンシューズの登場時期と一致する。
1500mの記録は1998年から更新がなく、シューズ技術の影響は小さいと考えられる。
厚底シューズは反発力とクッション性が高く、長時間の走行で疲労を軽減する効果があるため、長距離ほど恩恵を受けやすいと推測される。
⑤まとめ
厚底カーボンシューズが登場したあと、マラソンや長距離種目で世界記録が相次いで更新された。
これは、道具の技術の向上と関係があると考える。
しかし、中距離では道具の影響よりも身体能力・戦術・レース展開が大きく関係していて、記録の伸びは限定的になっている。
⑥残論点・今後の課題
高校生や一般ランナーが厚底シューズを使った時の効果も調べたい。
厚底シューズを使用した際の怪我のリスクなども調べたい。