2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

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探究テーマ

人の後悔とメタ認知

テーマ設定の背景

私はよく後悔をするが、その後悔を次に生かせたときと同じ後悔を繰り返してしまうときがある。それを改善するために、どうすれば後悔を学びにつなげることができるのか探求しようと考えた。

仮説

後悔を学びにつなげるには、自分を客観視できるメタ認知的な思考が効果的だと考える。

調査方法

①メタ認知についてもっと知る

②自分の後悔した経験とその後の行動を振り返る

 →当時の判断…結果…感情…今の捉え方&メタ認知の観点から

③経験からわかったこと

④仮説との比較

⑤まとめ

結果・分析

①メタ認知についてもっと知る

メタ認知とは…

「自らの思考過程を認識し、その背後にあるパターンを理解することである。」(Wikipedia)

「自分の思考や感情、行動を客観的に把握し、適切に調整する力を指します。」(kaonavi)

「自分の思考や行動を客観視すること」(ミイダス)

「『当時の自分』を『今の自分』が、まるで他人のことのように天井から見下ろして分析すること」(Google Gemini)

これらを踏まえてさらに深く理解するために、自分の言葉でメタ認知についてまとめると、、、

『自分の思考や行動を振り返り、そこからもう一歩引いて客観的に見つめ直し、分析すること。』

②自分の後悔した経験とその行動を振り返る

〈メタ認知的振り返りのポイント〉

  判断や結果、感情などを分けて考える(客観化)

   ↓

  「モニタリング(何が起きた?)」と「コントロール(次はどうする?)」のセットで行う

1.当時の判断

   毎日勉強しようと目標を立てた

2.結果

   数日間しか続かず後悔した。

 

3.感情

  ・目標を達成できなかったことに対する後悔

  ・ずっと達成できないのではないかという不安や自己嫌悪

4.メタ認知の観点から

  〈モニタリング〉

    Q1.なぜ、私は毎日勉強を達成できると思ったのか?

    A1.当時はやる気に満ちていて、未来の自分ならやってくれるだろうと思っていた

                    ↳計画錯誤と呼ばれる心理的な傾向・楽観的なバイアス

    Q2.なぜ数日しか続かなったのか?

    A2.・当時の自分は「明日取り戻せばいい」と思って先延ばしのにしていた。

        →でも一度できない日を経験すると、継続するという行為の価値を見失ってしまい、諦めてしまった。

         この悪循環が続いてしまう

      ・目標が高すぎた&抽象的すぎた

        →0の自分が一気に100を目指すような目標の立て方をしていた

        →決めたことが「毎日勉強」だけだと何すればいいかわかんなくなっちゃう

  

  〈コントロール〉

    ☆次はどうする?

     ①まずはもっと目標を低いとこから始める、具体的な数を入れる

      ex)一週間に四日以上は勉強、五分だけを毎日

     ②ノリで決めずに目標としっかり向き合う

      →①にもつながってくる

       自分に合った目標なのか見極める

       「きっと~だろう」で決めないで確信で決める

     ③すぐ諦めない

      →決めたことが崩れそうなときこそメタ認知的分析

       なんで崩れそうなのかを考えて改善する

③経験からわかったこと

 今回の経験から、後悔は「目標を達成できなかったこと」に対するものよりも、「自分の判断」や「意志の弱さ」などから強く生じるものだと考えられる。特に、高すぎる抽象的な目標は、のちに自分の楽観的なバイアスを働かせてしまったり、先延ばしにする可能性が高くなったりすると感じた。そのような認知のクセが目標達成を妨げ、より深い後悔に繋がっていると考えられる。そして、自分を客観視できるメタ認知は、後悔したときの振り返りだけでなく、目標を立てる際にも役立つのではないかと思った。

④仮説との比較

仮説:後悔を学びにつなげるには、自分を客観視できるメタ認知的な思考が効果的である。

比較:今回この探究を通してメタ認知という視点で自分の後悔を振り返ると、何が良くて何が悪かったのかを具体的に

   言葉にすることができたため、後悔した原因がはっきりし、次に何をすればいいのかを考えることができた。

   そのため、メタ認知は後悔を振り返り、学びに生かすのに効果的であると考えられる。

〈参考文献〉

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A1%E3%82%BF%E8%AA%8D%E7%9F%A5

https://www.kaonavi.jp/dictionary/metacognition/

https://corp.miidas.jp/assessment/12726/#mds-p-outline__1

まとめ

今回の探究を通して、後悔を学びにつなげるには、自分がどうして後悔したのか、どう考えてその選択をしたのかを具体的に言葉にして説明できることが大切で、それを行う際にメタ認知的な振り返りが役に立つことがことが分かった。そのためには『判断や結果、感情などを分けて考える(客観化)→「モニタリング(何が起きた?)」と「コントロール(次はどうする?)」のセットで行う』という流れで振り返ることが効果的だった。また、「計画錯誤」や「バイアス」などメタ認知は心理学とも深い関係があることを感じた。

残論点・今後の課題

「毎日勉強をしようとしたが達成できなくて後悔した」という、一つの後悔のみしか振り返っていないので、ほかのジャンルの後悔や失敗なども今回の探究のように振り返ってみて、立てた仮説についてもう一度考えてみたい。また、今回は振り返りまでしかできず、その後の生活の変化や気持ちの変化までは調べることができなかったため、今後はよりはっきりとした自己流のメタ認知的な振り返り方法、その後の自分の観察方法を考えて、後悔を学びに生かしていきたい。他にも、メタ認知について調べている中でKPT法(良かったこと「keep」・課題「problem」・次はどうするか「try」で整理すること)や時間軸を移動させての振り返り(「過去の自分」「現在の自分」「未来の自分」という3つの時間軸でどう変化した(させたい)かを考えること)などという振り返りの仕方もメタ認知を含んでいて、効果的だということも分かったので、そちらも活用していきたい。そして、自分の後悔のみの検証となったので、他者においてもこの後悔とメタ認知の関係が成立するのかも調べてみたいと思う。

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