2026年度 鹿児島市立鹿児島玉龍高等学校 3学年

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探究テーマ

警報音と感情

テーマ設定の背景

私たちの生活のなかで、警報音とは意外と身近な存在である。ここ最近で地震が頻発していることに加え、大雨警報やパトカー・救急車のサイレンなど様々な場面で警報音を聞く機会があるだろう。このような警報音を「怖い」と感じる人も少なくないはずだ。ではその「怖い」という感情は何によるものなのか。

 本研究では、警報音がもたらす恐怖心が音によるものなのかを明らかにし、さらには音の要素を変えそれらが与える心理的な影響を検証していきたい。

仮説

警報音には人を不安にさせたり恐怖心を煽る効果があり、不協和音や高音、断続音といった音楽的要素がその効果を顕著にする。

調査方法

   実験対象:

高校生を中心とした10名程度の被験者(同意を得て参加)

   実験内容:

不協和音・高音・断続音の3つの項目でサンプルを用意し、視聴してもらう。

   測定項目:

スマートウォッチ等で視聴中の心拍数の変化を記録

視聴後にどのサンプルが一番怖いと感じたかをアンケート調査

   分析:

項目ごとに心拍数の平均値を比較

結果・分析

音の種類

視聴中の心拍数

予測される理由

不協和音

約 78 bpm

不快感・緊張感による軽度の覚醒

高音

約 85 bpm

本能的な警戒反応

断続音

約 95 bpm

不規則性による強い緊張・恐怖反応

※ 安静時の平均心拍数は約 71 bpm / 視聴時間は 20 ~ 30 秒

 実験による心拍数の変化がみられたことから、警報音がもたらす恐怖心は音によるものであると考えられる。

 実験結果より、特に断続音の視聴による心拍数の変化が大きかった。予測される理由としては、次いつ音が来るかわからないという不規則性による緊張が挙げられる。不協和音、高音についても心拍数の変化がみられた。

 またアンケート調査では、断続音、高音、不協和音の順で恐怖を感じたと答えた人が多く、心拍数の変化の結果と一致する形となった

まとめ

警報音がもたらす恐怖心は音の要素によるものであった。また用意した3種類の音声サンプルの中では断続音による心拍数の変化が最も大きく、理由としては音の不規則性が引き起こす強い緊張が挙げられる。アンケート調査の結果と比較すると、心拍数の変化の結果と一致する形となり、主観的な恐怖感と心拍数の変化には関連があると考えられる。

残論点・今後の課題

今回の実験は被験者数が少なかったため、結果に個人差が出やすくなってしまった。また怖いものが得意な人、不得意な人など、被験者の条件をそろえることもあまりできなかった。より正確な結果を出せるよう今後は気を付けたい。

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