2025年度 長崎県立諫早高等学校 3学年

探究テーマ
高校生の情報セキュリティ意識を高めるためにはどうすればよいか
①テーマ設定の背景
現在諫早高校での情報の授業はもちろんセキュリティに関することも学ぶが
主にプログラミング、年に一回のリテラシー授業は写真投稿に注意するべきことといった情報セキュリティ関連の意識が低いように思われる
また、総務省の高校一年生を対象とした調査結果によるとネット詐欺関係の内容を学校で教えてもらった回答した生徒の割合は70%近くに増加しているがILASテストの結果ではフィッシング詐欺などに関する部分の正答率が最も低いといった実情
②仮説
•詐欺サイトの一場面を模した「偽詐欺サイト」を作って体験してもらえれば詐欺サイトに関する正しい対処法について身に染みて知ることができるだろう
③調査方法
①詐欺体験サイトを作る
②実際に体験してもらう
対象 諫早高校78回生
実験期間 7月~9月
実験方法
情報セキュリティに関するアンケートを配信
その中に詐欺サイトの正しい閉じ方を聞く質問項目を詐欺サイトを体験する前後に載せる
前後の回答率の変化で詐欺サイトに対する正しい対処法を身につけたかどうかを判断する
④結果・分析
『一枚目』虹色のボタンで胡散臭さを演出。大きな文字で「当選おめでとうございます」の文面で相手に簡潔な情報を伝え
その下に当選した景品の内容を明示することで見た人がボタンを押してしまうようにする。(ボタンは動く)


当選者からのメッセージを表示することで自分だけではない他の当選者の存在を示しサイトへの安心感を持たせる意図

最近多い異様に安い通販サイトにを意識して有名製品の値引きを破格にしている。

『二枚目』 LINE友達追加ボタン
・友達を追加することで追加の特典があることを示唆して個人情報の入力(アカウント追加)へ誘導する
・ボタンにアイコンを使うことで視覚的にわかりやすく安心感を生む
・怪しいサイトはiPhoneではなくアイホンでありがち
・下や両サイドに有名製品の画像を配置することでこれがもらえるかもしれないといった期待感を生む

三枚目 詐欺サイトに対する正しい対処法を二種類載せている
実験結果

アンケート結果より上の2要素はあからさますぎて実験対象者が目を引かれる要素ではないと考えられる


今回の仮説は立証された。しかしながらEscキーを用いた方法を前述のアンケートで回答できた人のみに表示したが
正しく答えられた人は一人のみ、この原因はアンケートの対象端末やサイトの表示形式に問題があったと考えられる。
⑤まとめ
仮説検定より偽詐欺サイトにアクセスしてしまったときに「開いているアプリケーション自体を閉じる」という知識は体験を通して身についたといえる
サイトに明らかに怪しい要素を入れると逆に目を惹かれなくなる
Escキーを用いた応用的な方法までは身につけてもらうことができなかった
予想される原因
・アンケートを出題する側と回答した側の想定している使用端末が異なっている
・最後の部分の文が多かったの体験したときに記憶に残らなかったのではないか
⑥残論点・今後の課題
新仮説
使用端末別に偽詐欺サイトを作って体験してもらえば端末の種類ごとに正しい対処法を身に着けることができるのではないか
(スマホ用とPC用どちらとも作る)