2025年度 長崎県立諫早高等学校 3学年

探究テーマ
諫早市の地域活性化にSNSの活用は有効か?
①テーマ設定の背景
諫早市を観光などで訪れる人が少なく見受けられる。
②仮説
効果的にSNSを活用したら諫早市の観光客が増えるだろう。→効果的な宣伝方法を活用すれば諫早市の観光客は増えるだろう。
③調査方法
<<<1.調べた先行研究や参考文献一覧>>>
・諫早市の観光地を調べる
→「諫早市 – 観光パンフレットのご案内」
(https://www.city.isahaya.nagasaki.jp/soshiki/49/1592.html)
・自治体によるSNSの活用事例、メリットとデメリット
→「行政などの地方自治体SNS活用で何ができる?成功例や問題点などを解説」
(https://boku-to-watashi-and.com/z-category3_detail/gyosei_sns)
・諫早市のSNS関連の取り組み
→「諫早市 – 公式SNS」
(https://www.city.isahaya.nagasaki.jp/life/6/30/114/)
・グーグーマルシェ
→「グーグーマルシェ – 公式HP」
(https://www.googoomarche.com/)
<<<2.アカウントを運営>>>
【アカウントの運営方法】
アカウントを作成して投稿・宣伝
↓
分析※をして、フォロワーの増加と閲覧数増加を目指す
(※年齢層・性別・場所・フォロワー推移など)
↓
諫早市について認知してもらう
【紹介したこと】
・グーグーマルシェ
・諫早神社のイベント
・諫早市のイベント
→「写真」を中心にに長めの紹介文、音楽など
<<<3.アカウントを運営して得たデータ>>>
性別:「男性」が61.2で多い
年齢範囲:「30歳後半~50歳前半」が60%近くを占める
アクセス層:「諫早市の人」が半分以上を占める
(※画像は6/24~9/21の90日間のもの。1年1か月間のすべての期間で同じような結果が得られた)
<<<4.アマゾン株式会社への企業訪問を通じて>>>
アマゾンジャパン株式会社への企業訪問
「自分たちのSNSアカウントを見てもらう方法」
=「人を惹きつける方法」をもっと深く知りたい!
・Amazonの広告の工夫
・AmazonのSNS等での宣伝体制、取り組み
・地域のために行っている取り組み
→・新しい機能を活用して差別化する
・写真よりも動画のほうが効果的である
・「こういうのが欲しい」などの考えや自分たちの理解
している魅力を最大限活用して、ブランド化を目指す
<<<5.企業訪問を受けてこれからの進展>>>
①試験的に、マルシェに出店
お店を取材
→どんなことを宣伝したいのかなどの
サプライヤーのニーズを知る
②お店の方に許可をいただいてお店の
宣伝動画(リール動画)を作成して
投稿
③前回の街頭調査(アンケート)から
どれだけの人がSNSを見て足を
運んでくれたかを比較する
④結果からSNSは効果があるのか分析する
<<<6.諫早市役所地域振興課の方へのインタビューを通じて>>>
⇨SNSだけに絞らず、他の宣伝方法を考えてみよう!
・ポスター、チラシ、市報、新聞、その他情報誌、SNS(YouTube、公式LINE)
(中でも最も効果を感じるのはポスター)
・諫早万灯川祭りは「亡くなられた方への慰霊」という側面が大きく、観光客を
増やそうとはしていない(諫早市は伝統的なイベントが多く、宣伝をしなくて
よい)
・現在の諫早市は県の中央かつ新幹線も通るが、諫早に止まらずに通り過ぎられ
てしまっている
④結果・分析
【結論】
写真、動画と投稿をしてみたが
アンケートの結果と分析も踏まえて、
SNSはあまり効果がないと結論づけた。
【考察】
・調査の範囲が狭かった。
→調査対象が諫早市内のイベントであり、諫早市在住の方が多かった。結果は「諫早市内在住の方が諫早市内のイベントに足を運んでもらう」ための効果的な方法に結び付くものになってしまった。「観光客を増やす」という概念が曖昧になってしまった。
⇨SNSだけに絞らず、他の宣伝方法を考えてみよう!
⑤まとめ
証明、反証のまとめ
【証明された点】
・SNSの発信は市内住民のイベント参加促進には一定の効果がある
・写真よりも動画のほうが注目度は上がる
【反証された点】
・「観光客の増加」という目的にはSNS単独では効果が弱い
・SNSの情報拡散が市内中心であり、外部の観光客への波及効果は小さい
【検証からの考察】
・観光客増加には、SNSだけでなくポスター・交通連携・メディア露出などの複合的な手段が必要だと考えられる(→市内にも市外にも情報の波及が可能になる)
⑥残論点・今後の課題
【反省】
・観光客が諌早市外をターゲットにしたが…
→マルシェに来た人をサンプルにしたことに問題があった
(マルシェも川祭りも観光という視点のイベントではない)
・観光という言葉の定義を明らかにすべきだった
→定義が曖昧になってしまい、仮説の信頼と実証が薄くなった
・1回目と2回目でアンケートの母数が大きく違った
【今後の方向性】
・ターゲットを「市外・県外の観光客」に絞った情報発信の仕組みを考える
・世代別に媒体を使い分ける(例:若者=SNS、高齢者=紙媒体)
・新幹線停車駅を活かした「途中下車」誘導の仕掛けを検討する(立地的特徴の活用)
→「諫早市独自の地域活性化案」の作成を目指したい
☆地域活性化には市外からの観光客も市内の人たちも大切にすることが必要と分かった