2025年度 長崎県立諫早高等学校 3学年

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探究テーマ

若者が集中力をなくさない政治演説はどのような演説か

テーマ設定の背景

まず、現状の投票率についてお話しますと、基本的に投票率が高いのは60代の方々で、彼らを最高値に左右に広がるにつれて段々と下がっていきます。そんな中、私が理想とするのは「2028年に行われる予定である衆議院選挙において若者の投票率が50%に到達する」というものです。2025年の若者の投票率は39.43%と令和3年より3.2ポイント、平成29年より1.06ポイント減少しています。さらに、20~29歳の投票率は18歳以上が投票が可能になった直近3回は若者の投票率よりも低いものとなっています。もちろん、18歳、19歳しか含まない若者と20歳から29歳を含む20代は母数が違うので簡単に比較することはできませんが、18・19歳では投票に行っていた人たちも忙しさに甘えて投票に行かなくなってしまうのではないかと考えました。

残念ながら私は20代ではないので従弟や課外授業でお世話になった方数名に連絡をとり、20代になると投票率が下がってしまうのか、少しお話をさせてもらったところ、一般の大学生は3,4年生になると就職もしくは大学院への進学を決めます。大学院から就職となる方もいますが、共通しているのはなれない忙しさ、です。そもそも候補者のことを知る余裕がなく、それなら投票にいかなくてもいいかな、という思考になるのではないか、という結論にいたりました。これは投票率が減少する一因にすぎないと思いますが、今回はここにフォーカスを当てて研究を考えてみることにしました。

 

つぎに私が考えたのは、「忙しい中でも見ていて飽きない演説」ってなんだろう、です。先日ちょうど長崎でも2025年の参議院選挙がありましたね。奇跡的に、選挙期間中に誕生日を迎えた私ももちろん投票に行ってきました。そこで生まれて初めて、選挙演説の動画を候補者全員分拝見させていただいたのですが、まぁ、うーん、すごく時間を取られるな、っていうのが素直な感想でした。あぁ、もちろん候補者の方の一問一答も観たんですが、いまいち候補者の方が何を大事にしているのか、よくわからない気がして、サイトに上がっていた選挙演説の動画を見ました。現代人、タイパコスパを気にする身分なので、やっぱり今の自分にこれ必要か?と思っちゃうと、どうしても身に入らないんですよね。でも、この動画をみること、私は候補者の人となりに触れることだと思うんですけど、これを若いころからやっていたら、大人になって忙しくなっても、候補者のことを知る週間は抜けないのではないかな、って考えました。

そこで私がリサーチクエスチョンに掲げるのは「どのような演説を行ったら、18歳19歳の若者は演説中に注意を切らさずに聞くことができるのか」です。

 

研究の手順としましては、まず演説において必要な要素を書き出して、適当だと思う数値を振ります。

今回は図1のとおり、6つの要素と最大値4(滑舌の良さのみ最大値を5)とした仮説値を振りました。次に、諫早高校の生徒45名にアンケートをとり、分析し、よりよい発表の要素のパラメーターを作ります。これが第一研究です。次に、千葉佳織さんの書かれた著作やyoutubeに挙げられている動画をもとに、話し方の技術における大切な要素を考えようというものです。

 

仮説

第一研究

調査対象は諫早高校生徒45名に協力していただきました。最初はformsで集めていましたが回収数があまりにも悪かったので、直接お願いしてアンケートに答えていただきました。こちらの「数値」はこのように各要素の内容の横に振ってある評価×その選択をした生徒をもとに考えています。

第二の研究として、話し方の技術にフォーカスを当てました。

研究内容としては、話し方のぎじゅつについて、演説上手と呼ばれる3人をピックアップして、3人の良いところを盗んだ「白石オリジナル」をつくり、3人と比較したときにだれが一番聞きやすいかを比べるというものです。

 

今回知恵をいただいたのは千葉佳織さん。彼女は大学生時代に多くの弁論大火に出場されており、内閣総理大臣賞を受賞されたこともある方です。現在は株式会社kaekaで、一般生活におけるプレゼン力だけでなく、政治関連の人たちにも指導するプログラムを行っています。

調査方法

第一研究です。調査対象は諫早高校生徒45名に協力していただきました。最初はformsで集めていましたが回収数があまりにも悪かったので、直接お願いしてアンケートに答えていただきました。こちらの「数値」はこのように各要素の内容の横に振ってある評価×その選択をした生徒をもとに考えています。

第二研究

まず一人目は日本の第64代内閣総理大臣、田中角栄です。

解説動画ではいくつかポイントをおっしゃっていましたが、今回は時間の制限もあるので、その中でも私がこの技術を盗みたいと思ったものをピックアップしてきました。

・ポジティブな現状から話す

・普遍的な希望を話す

・はやいからゆっくり、話すスピードを操る

特に、ポジティブな現状から話す、というのは、現代では用いにくい用法かもしれませんが。多くの政治家の方は、自分の政策を語る前に一旦ネガティブな現状から入ります。今日本は外国人との日本国内での格差が広がっています。たとえば、大学入試。外国人留学生が国公立大学を併願で受けられるのに、日本の高校生は併願できません。これは権利として不平等なのではないでしょうか。このまま外国人ファーストの国になっていくのでしょうか。だからこそ…。というように、今の日本のマイナスな点からそれを改善するための政策にはいりがちですが、田中角栄の演説は一歩違います。今の日本にはこんないいところがあって、こんなことまでできて、でも今からはそれだけじゃないよね。こんなところが足りてないよね、とポジティブな点からさらなる飛躍、という題目で演説が進んできます。私個人的には、演説を聞いてみて、さらなる前進を目標にしている感じが、より政治への関心を前向きにしてくれるなと感じました。

 

二人目に元大阪府知事かつ元大阪市長の橋下徹さんです。

彼は大阪を活動拠点にしているだけあるのか、あたりの強い言葉や強い否定を使う演説をおこないます。たとえばですが、「何も知らないなんてみなさんバカみたいですよ」「彼らは僕の悪口を書くのが仕事ですから」「」という当たりの言葉を使いますが、これは彼ならではですね。こんな強い言葉を言われても、俺はひるみませんよ、とまるでいっているみたいです。強気な姿勢で挑む彼らしい演説かつ、内心思ってしまうようなことを語気を強めて出すことで下世話な我々の野次馬心をくすぐるのです。やっぱり、橋本さんのポイントとして多かったのは本音らしい本音、秘密性、特別性です。

 

三人目の山本太郎は令和新撰組の代表です。

彼はもともと俳優をしていて、それがゆえの強みが演説にもでていると感じます。

ストーリー性の強いスピーチ構成、問いかけの多用などありますが、私が一番注目したのは彼の「問いかけ」の使い方です。実際聞いてみたらわかると思うですが、実際山本さんはよく「問い」を使われます。

「問い」というのは、その場に立っていない人間も巻き込んでしまう魔法のカードだと彼の演説を見ていて思うほど、彼はその力を存分に使っています。問いかけを複数回使うことは、くどくなってしまう場合もありますが、うまく使いこなすとそれ以上に「強い主張」を組み込むことができます。また、「~ですか、いいえちがいます」という風に疑問を投げかけた後、自らで否定することで、自分の主張がより一層強くなります。

結果・分析

第一研究

仮説との最も差が多いのは「背筋の伸び」でした。逆に差がなかったのは「抑揚のつけ方」で、-0.07ポイント差でした。

この研究において心残りがあるとすれば、「背筋の伸び」のところで「気にしない」と回答してくれたかたがいました。ここから、アンケートに追加で「どの要素が最も重要か」逆に「どの要素が最も無関係だと思うか」を取っておくべきだったなと後悔しています。

すなわち我々は、声がマイクなしでは届かないが適度に大きく、デフォルトとは笑顔の表情は豊かで、ほどよいジェスチャー、背筋をまっすぐ、熟練のアナウンサー並みの滑舌の良さと適度な抑揚を使いこなす人間の演説が理想であるということになります。

第二研究

私は以上3名より、以下4つのポイントを抜き出しました。

1.ストーリー性を大事にする

 物語とまではいかないですが、やはり話には起承転結があったほうがおもしろいですよね。どこを主張したいのか、どこまでが前座なのか、わかりやすい構成で話す人の話は飽きないな、と感じます。

2.抑揚のつけ方、話すスピードの工夫

 1と似ていますが、主張したいことをあえてゆっくりはなし、ほかの場所との明確な違いを付けます。そうすると、なんとなくあ、ここがいいたいところなんだな、と伝わり、ずっとフラット平たんに話すより、言いたいことが伝わりやすいでしょう?

3.本音や表に出されない情報を使う

 秘密性!大事ですね、みなさんもうわさ話とか誰にも言ったことないんだけど、みたいな話は好きじゃないですか?あえて、こういった自分をさらけ出すことで、周りから自分を知ってもらう、身近に感じてもらうという戦法はかなり有効ではないかな、とおもいます。

4.普遍的希望を用いる

 目指す場所が一緒だった時、この人を推していけばいいんだ!という納得とこの人についていこう、という確信が生まれます。やりたいこと、なしたいことを普遍的に言い直して、共感を得ることが大切だなとおもいました。

まとめ

第一研究では、・仮説と最も数値が離れていたのは「背筋の伸び」   その差は+1.53

⇔しかし、回答として【関係ないと思う】と回答してくれた方がいた

  母数の数が足らず、本当にいらないのか判断ができないので、アンケートをとるべきだった

・「ジェスチャー」に関しての数値の差も+1.11とかなり予想に反した

・逆に「抑揚の付け方」の差は-0.07であった

第二研究では、私が3人の特徴から抜き出した重要だと思う要素

① ストーリー性を大切にする

② 抑揚の付け方、話すスピードの工夫

③ 本音や表に出されない情報を使う

④ 普遍的希望を述べる

残論点・今後の課題

時間がなかったのでできなかった白石オリジンナルの検証をしたいと思います

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