2025年度 長崎県立諫早高等学校 3学年

探究テーマ
長崎に住む高齢者の防災意識をあげたい
①テーマ設定の背景
地震の多い日本で被災者を減らすために、避難意識を上げたかった中で、特に避難に時間のかかる高齢者の意識を上げたかったから。
②仮説
地震による被害と、その対策を講演を通じて知ってもらうと、危機意識が上がるのではないか。
③調査方法
地域の方々にアンケート31人、そなエリア東京への訪問+デイサービス利用者への講演会
④結果・分析
****小栗公民館でのアンケート****
【結果】
<避難所に逃げるか>
いいえ 22/31人
<逃げない理由>
いいえ
・状況を見て⑦
・遠い④
・家は安全だから③
・動きたくない、動けない②
・二次災害が怖い②
・避難所大変①
・無回答③
はい
・人といる方が安心②
・家は対策なし①
・状況を見て①
・家は不安①
・ゆり戻し①
・避難所は安全①
・無回答①
【分析】
避難所に行かない理由は避難所自体への不安だと予想していたが、アンケートを通してそうではないとわかった。
避難所にいかない理由として挙げられていたのは避難所が遠いことや身体の不自由で避難所に行けないということだった。また、既に家を耐震工事しており避難する必要がないことも挙げられていた。
はいと答えた方の理由は人といる方が安心というのが1番多かった。
****講演前後のアンケート結果****
【避難】
前→後(理由)
<ネガティブ変化>
する→おそらく避難する (なし)
する→おそらく避難する(こわいから)
する→おそらく避難する(どこに避難すればよいかわからない)
<ポジティブ変化>
おそらくする→する
*しない→する(足が弱い→自分の身を守るため)
おそしな→おそする(なし)
<変化なし>
・する
身の危険
しないと危ないし迷惑がかかる
家は危ない
助かりたい②
わからない
状況によって
とても無理なとき
命を守りたい
・おそらくしない
ここが安全だから
【持ち出し袋】
理由
+
いざという時慌てないため
足元を守るため
必要だから
準備していると安心②
水分は大事
食料は大事
自分のことは自分で守らないと
危険を避ける
避難しても、なにも持ってなかったら迷惑がかかる
-
持てる自信がない
⑤まとめ
講演前は避難しないと答えた人が避難すると答えたことから「地震による被害と、その対策を講演を通じて知ってもらうと、危機意識が上がるのではないか。」という仮説は成り立った。一方で逆効果を与えてしまうこともあった。
⑥残論点・今後の課題
反省点
例えば、講演会のあとに「避難する」から「おそらく避難する」という、私たちが期待し
ていた意識の向上ではない方向に意見が変わった人がいた。意見が変わった理由は
「どこに避難すればいいか分からない」というものだった。
つまり、避難を促すつもりが、逆に新しい不安を生んでしまい、避難に対して難しいイメ
ージを持たせてしまった可能性があるということだ。
この結果から、避難意識を高めるためには「避難の必要性を伝える」だけでなく、実際に
避難できるための実践的なサポートが不可欠だと学んだ。
• 自宅近くの避難所や経路を一緒に確認するプログラムを取り入れる
• 恐怖心をあおるのではなく、前向きに避難行動を取れるような工夫をするこうした改善
を通して、避難に対する「難しそう」という印象を減らし、より安心して避難できると思う。