どんな建物・建設物があればよい?宮崎をもっと住みやすい街にしよう!
私たちが毎日過ごしている学校、住んでいる家、通学に使う道路や橋――これらの建物やインフラは、すべて「鉄筋」という骨組みによって支えられています。有限会社山口鉄筋は、宮崎県高原町に拠点を置き、建物や橋梁、トンネル、高速道路などの鉄筋工事を手がける会社です。「安心・安全なくらしを支える」という理念のもと、丁寧で確実な鉄筋組立を行い、建造物の強度と安全性を守っています。しかし現在、宮崎県では南海トラフ地震への備えや、昭和時代に建てられた建物の老朽化、人口減少に伴うインフラの維持管理など、多くの課題を抱えています。一方で、宮崎市の中心市街地では再開発プロジェクトが動き出し、新しい街づくりへの期待も高まっています。このプロジェクトでは、「どんな建物・建設物があれば宮崎がもっと住みやすくなるか」をテーマに、鉄筋工事の役割や建設業界の現状を学びながら、高校生の視点から宮崎の未来のまちづくりを提案します。建物の安全性、防災、地域活性化、暮らしやすさなど、多角的な視点から「理想の建造物」を考え、地域に根差した課題解決の力を養いましょう。

見えないけれど最も大切な「建物の骨格」――鉄筋工事の世界
私たちが普段目にする建物の外観は、コンクリートやガラス、壁材で覆われています。しかし、その内部には「鉄筋」と呼ばれる鋼の骨組みが隠れており、これが建物の強度を根本から支えています。鉄筋工事とは、設計図に基づいて鉄筋を正確に切断・曲げ加工し、かご状に組み立てていく仕事です。山口鉄筋では登録基幹技能士や一級鉄筋組立技能士といった高度な資格を持つ職人が、ミリ単位の精度で鉄筋を組み上げます。この作業の品質が、地震や台風に耐える建物の強さを決定づけるのです。まさに「建造物の要」とも言える、目に見えないところで安全な暮らしを支える仕事です。

宮崎が直面する課題――老朽化・防災・人口減少
宮崎県は南海トラフ地震の発生が懸念される地域であり、建物の耐震化は喫緊の課題です。特に昭和56年以前に建てられた旧耐震基準の建物は、大地震に対する安全性が十分でない可能性があります。また、高度経済成長期に整備された道路や橋などのインフラも、建設から50年以上が経過し老朽化が進んでいます。さらに、人口減少が進む地方では、限られた予算の中で「どのインフラを優先的に維持・更新するか」という選択を迫られています。宮崎県の「住みやすさ」を維持し、高めていくためには、こうした課題をどう解決するかが鍵となります。

高校生の視点で考える「未来の宮崎のまちづくり」
宮崎市では「まちなか投資倍増プロジェクト」として中心市街地の再開発が進み、容積率の緩和や民間投資の誘導など新しい街づくりの取り組みが始まっています。こうした動きの中で、「どんな建物や施設があれば、もっと住みやすい街になるか」を考えることは、まさに未来の宮崎をつくる第一歩です。防災拠点となる施設、若者が集まるコミュニティスペース、高齢者にやさしいバリアフリー建築、環境に配慮したサステナブル建築など、可能性は無限に広がっています。あなた自身が暮らす地域の課題を見つめ、建設のプロの知見も活かしながら、具体的な提案をまとめてみましょう。
レクチャー一覧
レクチャー①私たちの暮らしを支える「建物の骨」――鉄筋工事と宮崎の街づくり
レクチャー②企画の考え方とは?
レクチャー③宮崎の街を変えた建設プロジェクトの事例と制約条件を知ろう
レクチャー④探究の成果をまとめよう
