2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

探究テーマ
病院食の栄養バランスとおいしさの両立
①テーマ設定の背景
将来、病院で働く管理栄養士になりたいと考えており、患者の健康や回復を支える病院食について興味を持った。
病院食には、栄養バランスを整えるだけでなく、病気や体調に合わせた様々な工夫がされていると知り、どのような理由でその工夫が行われているのか詳しく調べたいと思った。
②仮説
①病院食は患者の健康状態を改善したり病気の回復を助けたりするために作られているため、おいしさよりも栄養バランスが最優先されている
②塩分・糖分などに制限があるため、一般的な食事と比べると味付けが薄くなり、おいしさは下がる
③病院食は安全性や衛生面も重要視されるため、使用できる食材や調理方法に制限があり、おいしさに影響している
そのため、病院食では「栄養バランス」と「おいしさ」を完全に両立することは難しいという仮説を立てた。
③調査方法
調査方法①
インターネットを利用して、病院食の特徴や目的について調査する
・病院のホームページや、病院食について説明しているサイトを参考にする
調査方法②
インターネットを利用して、実際に病院食を食べた人の感想や口コミについて調査する
・味、量、見た目、満足感などの意見を集める
・どのような感想が多いのかを比較する
調査方法③
調査した内容をもとに、栄養バランスとおいしさが両立できているかを考察する
・おいしさを高めるためにどのような努力がされているのかを整理する
・一般的な食事と比較しながら、病院食の特徴について考える
④結果・分析
調査方法①
インターネットを利用して、病院食の特徴や目的について調査する
調査結果①
病院食は患者の病気や体調に合わせて栄養バランスが細かく考えられている。
塩分や糖質などが制限されている場合もあり、健康の回復や病気の悪化防止を目的として作られていることが分かった。
調査方法②
インターネットを利用して、実際に病院食を食べた人の感想や口コミについて調査する
調査結果②
実際に病院食を食べた人の感想を調べると、「普通に美味しかった」という意見があった一方で、
「味が薄い」「量が少なく感じる」という意見も多く見られた。
調査方法③
調査した内容をもとに、栄養バランスとおいしさが両立できているかを考察する
調査結果③
これらの調査結果から、病院食では栄養バランスを最優先にしているため、一般的な食事と比べると味付けや量に制限があり、おいしさには限度があると考えられる。
しかし、その中でもだしや盛り付け、食材選びなどを工夫することで少しでもおいしく感じてもらえるように努力されていることが分かった。
このことから、病院食で栄養バランスとおいしさを完全に両立することは難しいが、できる限り両立できるように多くの工夫がされていると考えられる。

⑤まとめ
今回の探究では、「病院食の栄養バランスとおいしさの両立」というテーマについて調査した。
私は将来、病院で働く管理栄養士になりたいと考えているため、病院食にはどのような工夫があり、どのような目的で作られているのかについて興味を持った。
また、病院食は「味が薄い」「美味しくない」というイメージを持たれることも多いため、本当に栄養バランスとおいしさを両立できているのかを知りたいと思い、このテーマを設定した。
調査では、病院のホームページや病院食について説明しているサイト、実際に病院食を食べた人の感想などを参考にした。
その結果、病院食は患者の健康状態や病気に合わせて、塩分や糖質などが細かく調整されており、健康の回復や病気の悪化防止を目的として作られていることが分かった。
また、栄養バランスだけでなく、安全面や衛生面にも十分な配慮がされていることを知った。
一方で、実際に病院食を食べた人の感想では、「普通に美味しかった」という意見がある反面、「味が薄い」「物足りない」と感じる人も多いことが分かった。
しかし、その中でも病院では、だしを活用した味付けや盛り付けの工夫、食材選びを工夫し、患者が少しでも食事を楽しめるよう努力していることも分かった。
これらの調査結果から、病院食では患者の健康を守るために栄養バランスを最優先にしているため、一般的な食事のようなおいしさを完全に再現することは難しいと考えられる。
しかし、その制限がある中でも、患者に「おいしい」と感じてもらえるよう多くの工夫がされていることを知り、病院食には管理栄養士や調理を行う人たちの努力や思いが込められていると感じた。
今回の探求を通して、病院食はただ健康のために作られているのではなく、患者の気持ちにも寄り添いながら考えられていることを学ぶことができた。
また、管理栄養士は食事を通して患者の健康や生活を支えることができるとても大事な仕事だと改めて感じた。
⑥残論点・今後の課題
・今回の調査では、インターネットを中心に病院食について調べたので、実際に病院食を食べた人へのアンケートや管理栄養士の意見を十分に集めることができなかった。今後は実際の声を集め、より詳しく調査したい。
・病院によって病院食の内容や工夫に違いがある可能性があるため、複数の病院を比較しながら調査する必要があると感じた。
・おいしいと感じる基準は人によって異なるため、年齢や病気による感じ方の違いまでは詳しく調べることができなかった。
・今回は「栄養バランスとおいしさは完全には両立できない」という結果になったが、最近では見た目や味に工夫をしている病院も増えているため、さらに詳しく調べることで違った結果が見つかる可能性もあると考えた。
・病院食では塩分や糖分を制限する必要があるが、その中でどのように味付けや見た目を工夫しているのか、さらに詳しく知りたいと感じた。
だしや香辛料、食材の組み合わせなど、実際の調理方法についても調べたい。
・患者によって食欲が低下している場合もあるため、食べやすさや飲み込みやすさも重要であると分かった。
・最近では行事食や季節感を取り入れた病院食も増えているため、患者の楽しみにつながる工夫についても調べたい。
・将来は管理栄養士として、患者が健康のために無理なく食事を続けられるように、栄養バランスだけでなく「食べたい」と思える病院食についても考えていきたい。