2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

Logo

探究テーマ

子供の人間関係形成能力の低下

テーマ設定の背景

将来教師になりたいと思っており、最近ニュースで不登校や遊び場の減少、ネットの普及によりひとり遊びが増えたことによって子供達のコミュニケーション能力が低下していると聞き、小さい頃からその能力が低いと社会に出てから困るなと思って、自分が教育者になった時や母親になった時その能力をあげたい、上げるために何ができるのだろうと思ったから。

仮説

・スマートフォンの普及によって対面のコミュニケーションの低下

・遊ぶ場所の現象

・学校や家庭の環境の変化

・コロナ禍による対面経験の変化

・心理的ハードルの増加

調査方法

・アンケート調査

①小・中・高別でどこで何をして遊んでいたのか

②何歳からスマートフォンを持っているのか

③お子さんがいる方は何歳からスマートフォンを待たせているもしくは何歳からスマートフォンを持たせたいと思っているのか

結果・分析

今回のアンケートは10代〜50代までを対象にした約140人に対して行ったものです。

10代〜20代が113人、20〜30代が1人、30〜40代が4人、40〜50代が2人に答えてもらいました。

その結果から子供の遊び方やスマートフォンの普及が人間関係形成能力、特にコミュニケーション力に大きな影響を与えているのが読み取れました。

①のアンケート結果からまず小学生時代の遊びについてみると、約140人中およそ110人(約79%)が鬼ごっこ・ドッジボール・サッカー・ケイドロ・かくれんぼなどの集団遊びを中心に行なっていました。これらの遊びでは、友達と話し合ったり、ルールを守る、喧嘩をして仲直りしたりと人と関わる経験が自然と多くなります。そのため、小学校の頃は遊びを通して相手の気持ちを考える力や協力する力、トラブルを解決する力など、人間関係を築くための基礎的なコミュニケーション能力が育ちやすい環境だと思います。

しかし中学校以降になると遊び方に大きな変化が見られました。約140人中あよそ85人(約61%)が家でゲーム・友達の家でゲーム・ショッピングモールなど室内中心で画面を見る時間が多い遊びに変わってました。一方で外で体を動かす集団遊びを続けてた人は約55人(約39%)にとどまっていた。これは小学生の頃に比べて、顔を見てかいわしたり、相手の表情や声のトーンを読み取ったりする機会が多く減っていると思います。

②のアンケート結果からスマートフォンを持ち始めた年齢を見ると、約140人中およそ70人(約50%)が12歳〜13歳(小6〜中1)で持っており、10〜11歳以前から持っていた人は約25人(約18%)いました。つまり半数以上の子どもがまだ人と深く関わる練習をする前にスマホフォンを通したコミュニケーションを中心にするようになっていることがわかりました。スマートフォンでのやり取りは便利ではあるが、相手の表情や空気感、間の取り方などが伝わりにくく、対面で必要なコミュニケーション能力が育ちにくいと言う特徴があると思いました。

③のアンケート結果から、子どもにスマートフォンを持たせる時期は「早くても13歳」「高校入学時がよい」と考えている人が多いことが分かりました。小学生のうちは不要だと考える意見が目立ちます。これは、対面でのコミュニケーションが育つ時期には、直接会って話す経験を大切にしたいと考えている人が多いからだと考えられます。一方で、周囲の状況によっては中学校から必要になる場合もあることが分かりました。

これらの結果をまとめると、小学生の頃は集団遊びを通して自然に人間関係形成能力が育っていたのに対して、中学生位以降はゲームやスマートフォン中心の生活によって人と関わる練習の場が減っていることがわかりました。その結果、相手の気持ちを想像する力や自分の気持ちを言葉で伝える力、トラブルを話し合いで解決する力が育ちにくくなり、子供の人間関係形成能力、特にコミュニケーション能力の低下につながっていると考えられます。

まとめ

【解決策】

①地域の小学校において話し合いの場を設け、スマートフォンの使用が子供に与える影響について意見交換を行う機会を作る。これにより子供だけでなく保護者や地域全体で問題意識を共有し、対面でコミュニケーションの重要性を再確認することができる

②家庭でのコミュニケーションの場を増やすためのガイドラインを作成し、PTAなどを通して共有すること。家庭内での会話の機会を意識的に増やすことで、子どもが自分の気持ちを言葉で表現する力を育てることにつながる。

③授業の中でグループワークを積極的に取り入れること。例えば「できるだけ多くの人に自己紹介をしてみよう」といったゲーム形式の活動を行うことで、楽しみながら他者と関わる経験を増やすことができる。このような活動をすることで、対人関係への心理的なハードルを下げる効果も期待できる。

【まとめ】

スマートフォンの普及やインターネットの発達によって、私たちの生活はとても便利になった一方で、子どもたちの人間関係形成能力が低下しているのではないかという疑問を持ち、このテーマについて探究した。

特に学校や家庭、地域での関わりが減っていることや、対面でのコミュニケーションの機会が少なくなっていることが、人との関係づくりに影響しているのではないかと考えた。そこで10代から50代までの140人を対象にアンケート調査を行ったところ、子どもの頃よりも現在の方が人と話すのが苦手だと感じている人や、スマートフォンを使う時間が増えて家族や友達と直接話す時間が減ったと答えた人が多く見られた。

また、外で遊ぶよりも家の中でスマホやゲームをする時間が増えているという意見も多く、これが人との関わりの経験不足につながっていると考えられる。

さらに、トラブルが起きた時に自分の気持ちを言葉で伝えるのが苦手な人も増えており、相手の気持ちを想像したり、話し合って解決したりする力が弱くなっている可能性があることが分かった。

これらの結果から、スマートフォン中心の生活が子どもたちのコミュニケーション力や人間関係形成能力に大きな影響を与えていると考えられ、今後は学校や家庭、地域の中で人と直接関わる機会を増やし、話す・聞く・伝える経験を大切にしていくことが必要だと感じた。

残論点・今後の課題

①コミュニケーション能力の低下の原因が本当にスマートフォンなのかの切り分け

 ➡︎・スマホなのか

  ・コロナの影響なのか

  ・家庭・学校環境なのかが明確にできていなかった

②年代比較の妥当性

 大人(10〜50代)の回答が中心で実際の子どもの行動、意識が直接取れていないのでスマホを持った時期のデータがあまり正しくなく偏っている。

 高校生メインだったためあまりスマートフォンが普及していない年代・今の10代・小学生などの比較ができなかった

TimeTact Logo

Copyright 2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年 © 2026 All rights reserved