2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

探究テーマ
日本に住んでいる外国人の増加数
①テーマ設定の背景
・外出をした際、日本人と同じぐらい外国人を多く見たため、現段階で日本に住んでいる外国人はどのくらいいるんだろうと疑問に思ったから。
・日本に住んでいる外国人はどのような目的で移住したのか気になったから。
②仮説
・日本に訪れる外国人は100万人ずつ増加していると思う。(円安の影響?)
③調査方法
インターネット(都道府県ごとのサイトやAI)
④結果・分析
◉日本に住んでいる外国人はどのような目的なのか
・仕事、疲労
→企業への就職、技能実習、特定技能、研究者、高度専門職、英語教師
・留学、教育
→大学、大学院への留学、交換・短期留学
・家族、結婚
→日本人との結婚
・文化、生活への関心
→日本文化(アニメ、漫画、伝統文化、食文化への興味)、日本ならではの治安の良さ
・ビジネス、起業
→起業、海外企業の日本支社勤務、投資、経営目的
・その他
→難民、人道的理由
◉日本の少子高齢化をなくすために今まで日本ではどのような政策が行われてきたか?
・エンゼルプランと新エンゼルプラン
→1995年から1999にかけて実施された。
・少子化社会対策基本法と次世代育成支援対策推進法
→2003年に実施された。
・子供子育て支援新制度
→2015年に実施された。
◉外国人が日本に住んでいることのメリット、デメリット
①経済・労働の面
◯メリット
・深刻な人手不足を解消
・企業の存続、地域経済の維持
◯デメリット
・低賃金競争、雇用圧迫の懸念
・劣悪な職場環境
②社会保障、行政
◯メリット
・税、社会保障の納付者が増える
◯デメリット
・多言語対応、支援費用が増加
・制度不理解者による混乱
③地域社会、治安
◯メリット
・過疎地域の人口維持
・交流が進めば、地域活性化
◯デメリット
・マナー、文化によるトラブル
・不安や偏見が多い
④教育、次世代
◯メリット
・多文化理解、国際感覚が育つ
・将来の労働人口、納税者
◯デメリット
・日本語支援者の負担増加
・学力格差のリスク
⑤国全体(人口、国際関係)
◯メリット
・少子高齢化の緩和
・国際競争力、外交人向上
・新しい視点、技術の流入
◯デメリット
・総合失敗で社会不安
・政策調整が複雑化
◉年々ごとによる訪日外国人の増加数

日本政府観光局によるグラフによると、
2009〜2019年までは上昇していたが、2020〜2021年ではコロナウイルスの影響により訪日外国人が減少している。
また、2022年、2023年の部分を見てみるとコロナウイルスの規制が緩くなったことにより年々増加している。
そして、出入国在留管理庁のサイトでは2025年度まで現在も上昇している。
◉日本の外国人受け入れ政策の改善点
★訪日、在留外国人側の意見
①空港〜最初の数週間のサポートが弱い
・住民登録、銀行、携帯、保険が別々
・どれも日本語+平日昼のみ
改善点→空港、主要都市での生活立ち上げ支援デスク、初期手続きのパッケージ化、オンライン完結の拡大
②「働けるかどうか」が来てみないとわからない
・学歴、職歴が日本でどう評価されるか不透明
・資格の相互承認が少ない
・在留資格ごとの就労制限が直感できない。
改善点→来日前のスキル評価、資格確認、就労可否のシミュレーション制度、内定連動型ビザの拡充など
③生活上の「暗黙のルール」が説明されない。
・ゴミ出し、騒音、契約文化、職場での上下関係、曖昧表現
訪日側の感覚では、「怒られないけど、ずっと浮いている感じ」だそうだ。
改善点→来日前+来日直後の文化オリエンテーション、一方向ではなく双方向の意見を重視
⑤まとめ
◉日本に住む外国人の目的
仕事、留学、日本人との結婚、日本文化や治安の関心、起業・ビジネス、難民など。
◉少子高齢化への主な対策
エンゼルプラン(1995〜1999年)、少子化社会対策基本法(2003年)、子供・子育て支援新制度(2015年)。
◉外国人移住のメリット・デメリット
メリット:人手不足解消、経済や地域の人口維持、少子高齢化の緩和、多文化理解や国際競争力の向上。
デメリット:雇用や賃金への影響、行政・教育負担の増加、文化摩擦や社会不安の可能性。
◉日本の外国人受け入れ政策の改善点
・生活立ち上げ支援の不足
来日直後の住民登録、銀行、携帯、保険手続きが分散し、日本語対応中心。
→空港や主要都市での支援窓口設置、手続きの一括化、オンライン化が必要。
・就労のわかりにくさ
学歴や職歴、資格が日本でどう評価されるか不透明。
→来日前のスキル評価、資格確認、就労可否の事前シミュレーション制度が必要。
・日本特有の暗黙ルールの説明不足
ゴミ出しや職場文化などがわからず、疎外感を抱きやすい。
→来日直後の文化のオリエンテーションと、双方向の理解促進が重要。
⑥残論点・今後の課題
◉残論点
①「労働力」としてだけ外国人を受け入れるのか
現在の日本では外国人を「人手不足」を解消するために受け入れることが多い。
だが、今後は「受け入れた外国人を今後どのように扱っていくのか」を深く議論した方が良いと思った。
また、永住権の取得、社会参加の権利などさまざまなことも議論していかないといけないと感じた。
②少子化高齢化対策として外国人を受け入れるのは本当に重要なのか?
外国人受け入れは人口減少を一時的に緩和することはできるが、日本人自体の出生率、子育てに適した社会づくりなどが上手くできなければ意味がないと感じた。
③地方と都市部の人口格差

上のグラフから見てわかるように外国人は地方より、都市部のほうに集中していることがわかる。
これらのことからすでにたくさんの人口がいる場所に外国人が集まることで人口が過密している。
また、地方の方に人口が集まらないことによる過疎化が進んでしまう。
これは日本の全体の人口として見れば人口は増えているが、地域ごとに見てみると都市部の方だけに外国人が増加してしまっている状態である。
これらのことをなおすために、地方に観光名所や日本の文化を学べる施設をつくれば良いと思った。
④日本語教育不足問題
外国人の受け入れによって日本の人口減少を回避することはできているが、受け入れ外国人が
日本語を正しく使うことができなければ意味がない。
だから、
・外国人の日本語スクールおよび文化交流の機会
・行政通訳を使う などを改善するべきだと思った。
⑤文化の違い
日本に移住してきたばかりの外国人は日本のルールを知る機会があまりない。
また、日本には暗黙のルールも存在する。
これらのことをなおすために、
・来日した外国人に対しての日本のルールの説明
・日本の文化と外国の文化の大きな違い などを行い,改善すべきだと感じた。
⑥受け入れ外国人の見極め
日本に来る外国人の目的は様々であるがゆえに良い目的ではなく、悪い目的で来日する外国人も年々増えている。
最近では、日本の世界文化遺産のお城の石壁に登ろうとしたり、鳥居に登って動画を撮ったりとさまざまな悪質行為が多発している。
また、日本を利用してデマを流したり、犯罪を犯したりする外国人も年々増えている。
これらを防ぐために、
・日本に訪れようとしている外国人の見極めおよび、外国人の受け入れ数を制限する。
・日本で迷惑行為をした外国人に対して何らかのペナルティーを与える などをおこなえば良いのではないかと感じた。
◉改善点
●訪日、在日面 ●教育面 ●経済面 ●社会面
・在留資格制度の整理 ・行政のデジタル化教育面 ・単純労働依存からの脱却 ・差別、偏見対策
・永住、帰化制度の見直し ・日本語教育拡充 ・生産性向上 ・地域交流促進
・外国人労働者保護 ・多文化教育 ・AI、自動化との両立 ・災害対応強化
・外国ルーツ児童への支援 ・地方定着支援 ・医療、福祉の多言語化
・教育負担軽減
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そして、日本全体として見ると、
・人口減少社会をどう支えるか?
・多文化社会を受け入れるか?
・日本の価値観をどう維持、変化させるか? が今後の課題だと考える。