2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

探究テーマ
英語を話せる日本人が少ない
日本人が英語話者と問題なくコミュニケーションを取れるようになるにはどうしたらいいのか。
①テーマ設定の背景
実際に外国人に話しかけられた時に英語で話せなかったから。
➡︎言いたいことは浮かんでいたのに、簡単な単語でしか出てこず、伝わりづらく、結局通訳アプリに頼ってしまって悔しかったから。また、間違えるのが怖いという不安もあったから。
YouTubeで日本人は小学校から英語を勉強しているのに話せる人が10%もいないというのを見たから。
②仮説
仮説①日本人は英語を話す機会がないため、英語を話せる日本人が少ないのではないか。
仮説②入試などのテストのための「インプット中心」の勉強をしているからではないか。
③調査方法
インターネットで英語力トップのオランダの英語教育と日本の英語教育がどのように違うのか調べる。
参考:https://www.efjapan.co.jp/epi/

大阪大学の「オランダの英語教育は日本に取り入れられるのか」という論文を参考にオランダと日本の英語教育の違いを調べる。
④結果・分析
調査結果:オランダでは小学校一年生からの早期の英語教育がある。オランダの英語教育は「楽しさ」が重視されていて、歌やゲームなどのアクティビティを通じて英語の基礎力を高める授業がされることが多い。学習というより、英語を使っての遊びの延長。文法や単語を覚えるだけでなく、実際に英語を使いながら学ぶことで自然に英語を話す力を身につけている。
さらに、オランダでは英語を日常生活の中でも使うことが多い。テレビや映画なども、英語で放送されることが多く、子供の頃から英語に触れる機会が多い。そのため、英語力の向上につながっているのではないかと考える。
一方で、日本の英語教育は受験を意識した授業が中心のため、「インプット」中心の授業が多い。そのため、英語を読んだり、書いたりする力は身についているが、実際にコミュニケーションとして使う機会が少ない。また、「間違えたら恥ずかしい」という意識を持つ人も多く、自分から積極的に英語を話そうとする人が少ないのではないかと感じた。
分析:この結果から考えたことは、オランダと日本で英語に対する捉え方大きくが違うとわかった。オランダは英語がコミュニケーションツール(日常生活の一部)となっているが、日本は受験やテストで点を取ることが重視されている。そのため日本には、英語を勉強していても、英語が話せる人が少ないのではないかと考えた。
⑤まとめ
私は「英語を話せる日本人が少ない」というテーマから、日本人が英語を話せるようになるためにはどのようにしたらいいのか探求を行った。
調査では、大阪大学の論文を参考にし、英語力が高いとされるオランダの英語教育について調べた。その結果、オランダの英語の授業はグループ学習が中心で、授業時間の約6割が生徒の自主的な学習に使われていることが分かった。また、日本では英文を全文翻訳して理解することが多いのに対し、オランダでは英語をできるだけ英語のまま理解することが重視されている。新しい英単語も英語で説明され、生徒が自然に英語に触れる環境が整えられている。
さらに、オランダの英語教員は、生徒が積極的に英語を使い、間違えることを恐れないような雰囲気づくりを心掛けている。アウトプットを増やすために、ゲーム感覚で取り組めるアクティビティーも多く取り入れられている点が特徴的である。
これらの調査結果から、オランダの英語力が高い理由は、英語を「知識として学ぶ」のではなく、「使うものとして学ぶ意識」が教育全体にあるからだと考えた。
一方、日本の英語教育では、正確さを重視するあまり、話す機会や間違える経験が少ないことが課題だと感じた。今回の探求を通して、日本の英語教育においても、アウトプットを重視した授業の必要性を強く感じた。私は、この論文をもとに、日本の英語の授業でも、オランダの英語の授業を参考に、アウトプットを重視した授業をしたり、グループ学習を積極的に行ったり、英語を英語のまま理解する授業を行ったりすると、英語を話せる日本人を増やすことにつながるのではないかと考える。また、オランダのように歌やゲームなどのアクティビティーを使った授業をしたり、実際にALTとの会話を増やすだけでも、英会話に自信がもてるのではないかと感じた。
⑥残論点・今後の課題
今回の探究では、日本人に英語を話せる人が少ない理由について、特に日本とオランダの英語教育の違いに注目して調査を行った。その結果、オランダでは小学校低学年から英語に触れ、会話やアクティビティを通して楽しく学ぶ授業が多いこと、日本では受験を意識した文法や読解中心の学習が多いことが分かった。しかし、今回の調査は主にインターネットの記事や論文を参考にしているため、実際の学校現場でどのような授業が行われているのかまでは詳しく知ることができなかった。
また、日本人が英語を話せない理由は、教育方法だけではなく、「間違えるのが恥ずかしい」と感じる人が多いことや、日常生活で英語を使う機会が少ないことなど、文化的な面も関係している可能性があると感じた。さらに、英語を話せるようになるためには、授業だけでなく、自分から英語に触れる姿勢も重要なのではないかと考えた。
今回の残論点としては、英語に対するどのような苦手意識を持っているのかなどのアンケート調査を行わなかったことだ。実際にどれくらいの人が英語に対して苦手意識を、持っているかわからなかった。
今後は、実際に中学生や高校生、英語教師へのアンケート調査などを行い、英語に対してどのような苦手意識を持っているのかを詳しく調べてみたい。また、日本でも取り入れやすいアウトプット中心の授業や、英語を楽しく学べる方法についてさらに研究し、日本人がより英語でコミュニケーションを取れるようになるためにはどうすればよいのかを考えていきたい。
また、日本でも取り入れやすいアウトプット中心の授業や、英語を楽しく学べる方法などを探求して、日本人が英語でコミュニケーションを取るにはどうすれば良いのか調べていきたい。