2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

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探究テーマ

スポーツ選手の怪我に対するスポーツトレーナーの関わりについて

テーマ設定の背景

スポーツ現場では「これくらいの怪我なら大丈夫」「スポーツをする以上多少の怪我は当たり前」という考えが多く、治療の必要があっても受診しない人や、適切な処置を受けられない人がいることが問題だと感じている。

怪我をしたまま競技を続けると、一時的に症状が軽くなることもあるが、思うように動けなくなったり、パフォーマンスが低下したり、最悪の場合には悪化して競技を続けられなくなる可能性もある。

これらのことから、怪我で苦しむ人を減らし、楽しくスポーツを続けられる環境を作りたいと考え、探究テーマとして設定した。

仮説

仮説として、2点挙げる。

1点目は、「怪我を放置しても自然に治る」という概念が怪我の軽視につながっているということである。適切な治療やケアを行わずに競技に復帰してしまうことで、なかなか治らなかったり症状が悪化してしまう場合があると考えた。

2点目は、トレーナーの関与が選手の治療意識を高めるということ。トレーナーとコミュニケーションをとり、身体の状態や怪我の原因について説明を受けたりすることで、選手自身が自分の身体に関心を持つようになると考えた。

調査方法

調査方法①

アンケート調査

(1)怪我をしたとき、病院に行かず放置したことはありますか?

(2)放置してその後どうなりましたか?

(3)放置した理由

調査方法②

インタビュー調査

トレーナーが関わることで、チームや個人にどのような影響があるのか。

調査方法③

インターネット調査

スポーツトレーナーの主な仕事・役割について調べる。

結果・分析

調査方法①

アンケート調査

調査結果①

1 . 怪我をしたとき、病院に行かず放置したことはありますか?

→56%の人が放置したことがあると回答した。

2 . 放置してその後どうなりましたか?

→47%の人がなかなか治らなかったと回答した。

3 . 放置した理由

→「自然に治ると軽く考えていた」「時間がない」「めんどくさい」「病院が嫌い」などといった意見が多く見られた。

この結果から分かること

・半数以上の人が怪我を放置し、その中でも多くの人がなかなか治らなかった経験があると回答していることから、怪我を軽視する傾向がある。

・なかなか治らなかったり症状が 悪化した人もいることから、怪我に対する知識不足や、受診の優先度の低さが問題の背景にあるのではないか。

調査方法②

インタビュー調査

調査結果②

トレーナーが関わることで、チームや個人にどのような影響があるのか。

→「トレーナーが日頃から体調や不安を聞いてくれることで、怪我をした際にすぐ相談しやすい」といった意見が多かった。

この結果から分かること

トレーナーが日頃から選手の体調や不安を聞き取り、親身になって話を聞いているチームでは、怪我をした際にすぐ相談しやすい雰囲気がある。

調査方法③

インターネット調査

調査結果③

スポーツトレーナーの主な仕事・役割について調べる。

→怪我の予防・応急処置、リハビリテーションのサポート、コンディショニング管理など。

まとめ

まず、調査方法①のアンケート調査により、半数以上の人が怪我を放置し、その中でも多くの人がなかなか治らなかった経験があると回答していることから、怪我を軽視する傾向が一定数あることが分かった。

そして実際に、なかなか治らなかったり怪我が悪化した人もいることから、怪我に対する知識不足や、受診の優先度の低さが問題の背景にあると考えられる。

次に、調査方法②のインタビュー調査、調査方法③のインターネット調査より、トレーナーが日頃から選手の体調や不安を聞き取り、親身になって話を聞いているチームでは、怪我をした際にすぐ相談しやすい雰囲気があることが分かった。

また、トレーナーが「なぜ今治療が必要なのか」「放置するとどうなるのか」を具体的に説明することで、選手自身が怪我を軽視せず、治療に前向きになる傾向があると考えられる。

以上のことから、スポーツトレーナーは単に怪我の予防・応急処置やリハビリテーションのサポートを行う存在なだけではなく、選手の意識や行動に影響を与える重要な役割を担っていると考える。

トレーナーが選手と積極的に関わり、怪我に関する正しい知識を伝え、相談しやすい環境を整えることで、怪我を放置する人を減らすことができる可能性があると感じた。

残論点・今後の課題

今回の探究活動を通して、トレーナーが一方的に指示を出すのではなく、選手の気持ちや要望を尊重しながら関わることが、治療意識の向上につながるのではないか。

たとえ選手の要望通りにいかない場合でも、話を聞いてもらうことからの安心感が、信頼関係の構築につながり、結果的に適切な治療を受ける行動に結びつくのではないかと考えた。

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