2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

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探究テーマ

保育士の給料が安いのはどうしてか。

テーマ設定の背景

保育士の給料についてのニュースをよく目にする。

私は将来保育士の仕事に就きたいと考えていて、どうして問題になっているのか知っておきたかった。

保育士不足という問題も耳にするため、給料の低さが関係しているのではないかと考え、このテーマについて探求しようと思いました。

仮説

仮説として、

業務量の多さ、責任が給料に見合ってないこと。保護者さんの対応や書類作業など、保育時以外の仕事が多い。

保育士は子供の命を預かり、仕事量や責任が大きいにも関わらずその大変さが給料に十分に反映されていないのではないか。

調査方法

調査方法①

インターネット、Yahooニュース

政府や自治体がどう対応しているのか。厚生労働省や自治体のホームページ、保育士の求人サイトなどを使って、給料の平均額や処遇改善の取り組みについて調べる。

結果・分析

保育園の収入の多くは、保護者が払う保育料と自治体などからの補助金です。

この「公定価格」が国の制度でほぼ決められていて、園が自由に高く設定しづらい仕組みになっている。そのため、保育料や補助金が大きく増えない限り、人件費として保育士の給料を上げる余裕が出にくいと言われている。

人件費の配分と人手不足

多くの園で、人件費の割合が高いわりに、配置基準ギリギリかそれ以上に保育士を増やして安全を確保しているため、一人あたりの給与水準が低くなりやすい構造も指摘されている。その結果として、「給料が安いから辞める」「資格はあるけど別の仕事に行く」という人が増え人手不足を悪化させている。

国の予算で保育士の「処遇の改善」を進めている。

→ 保育士への待遇改善や、保育の質を上げるためのリーダー育成などにも予算が割かれている。

保育士の給与に関わる補助

保育士の給料を上げるための補助金を保育園に出す制度を続けている。

自治体ごとの独自支援

勤続年数に応じて一時金を出す。

処遇改善加算」介護や福祉分野の職員の賃金改善を目的とした制度で、保育士の給与改善策として「処遇改善等加算」と呼ばれる制度が導入されている。これは、国が保育施設に対して支給し、その施設が保育士に給与改善として還元する仕組みで近年は、賃金改善政策や保育士支援制度の拡充により、保育士の働き方や収入状況に変化が見られる。

ここ数年は、国の処遇改善加算や自治体独自の上乗せなどで、少しずつ賃金水準が上がってきたというデータも出ている。

また、最近の見直しでは「現行の処遇改善等加算の加算率3%を5%に増やし、その5%分は月給に反映させることを努力義務とする」と示されている。

最近の解説記事では、

2026年度も人件費引き上げの方向で処遇改善が続く見込み」とされていて、キャリアアップ研修を受けることで手当が増えるなど、段階的に年収を上げられる仕組みが整えられつつある。

ただ、現場の声としては「忙しさと責任にまだ見合っていない」という実感が根強く、ニュースやアンケートではいまも「給料の安さ」が離職理由のトップに挙がっている。

子どもの安全確保、保護者対応、書類、行事準備など、業務は増える一方で、配置基準や給与水準見合って追いついていないため、「仕事量の割に給料が安い」と感じやすい状況になっている。

同じ委託費を受け取っていても、園によって保育士の人数を多めに確保して余裕を持たせるか、保育士の人数を多めに確保して余裕を持たせるか、人件費を抑えて別の部分にお金を回すかといった経営判断が異なる。

そのため、「自治体や法人によって給料が全然違う」という現象が起きており、一部では家賃補助などで実質手取りを増やす工夫をしているケースもありますが、全国的にはまだ偏りがある。

まとめ

保育士の給料が安い理由には、保育園の収入が国の制度によって決められていることや、人件費を増やしにくいことがあります。また、保育士は子どもの命を預かる責任の重い仕事でありながら、書類作成や行事準備など業務量も多く、給料が仕事内容に見合っていないと感じる人が多い。

現在は、国が「処遇改善加算」などの制度を作り、給料を上げようとする取り組みが進められています。

しかし、まだ十分とは言えず、人手不足や離職の問題も続いている。それでも保育士は、子どもの成長を支え、保護者を助ける社会にとってとても大切な仕事です。

今後は、給料や労働環境をさらに改善し、安心して長く働ける環境を整えていくことが求められている。

残論点・今後の課題

保育士不足を改善するためには、まず給料や待遇をさらに良くしていくことが大切です。現在は国による処遇改善が行われていますが、まだ仕事内容や責任に見合っていないと感じる人も多く、長く働き続けられる環境づくりが課題となっている。

また、保育士の仕事は保育だけでなく、書類作成や行事準備、保護者対応など業務が多いため、負担を減らす工夫も必要です。休暇を取りやすくしたり、残業や持ち帰り仕事を減らしたりすることも重要だと考えられている。さらに、保育士という仕事の専門性や大切さを社会全体で理解し、正しく評価していくことも課題です。

子どもの成長を支える大切な仕事として、安心して働ける環境を整えることで、保育士を目指す人や長く続ける人を増やしていく必要がある。

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