2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

探究テーマ
過剰除去
①テーマ設定の背景
・普段料理をする時に私は、野菜の端を切ると硬そうだなと思ったり、切るのが面倒だったりすると、食べれるところも捨ててしまうことがあり、お母さんやおばあちゃんに切りすぎだとかここも食べられるよとか言われてしまい、自分が切り過ぎてしまっているのでなはないかと疑問に思ったから。
・食品ロスと言われて思いつくのは食べ残しや直接廃棄な人が多いけど、調べてみると家庭内の食品ロスの原因の多くは過剰除去であり、消費者庁によると直接廃棄の約3倍も過剰除去によって捨てられているものが多いのでどうして過剰除去がこんなにも発生するのかと疑問に思ったから。
②仮説
野菜の切り方を変えるだけで家庭内の過剰除去がかなり減るのではないかということである。野菜を切る時に切れ端や皮を無駄にしてしまっていることがよくあるのではないか。1回で出る切れ端は小さいし少なくて、このくらいはいいか。という気になりやすいが、それが積み重なることでとてもたくさんの廃棄につながっていると思う。そのため、無駄な切れ端が出たり、皮を剥き過ぎたりしないこと、正しい知識を身につけることで過剰除去減少につながると思う。
③調査方法
調査方法①
自分の家で毎日どのくらいの野菜を捨てているかを調査し、その中にどのくらいの食べれるものがあるか調べる。
・調査期間は7日間で、その平均を調べる。
・調査対象は、自分の家の野菜ゴミのみ。
調査方法②
家庭科の調理実習でどのくらい廃棄されているのか調べる。
・なんの種類の野菜ゴミが1番多いのか調べる。
調査方法③
インタビューを行う。
・調査対象者 家庭科の先生
・調査内容
(1)調理実習で過剰除去などによる廃棄量を減らすための取り組みとしてどのようなことをしていますか。
(2)1回の調理実習でどのくらい廃棄がありますか。
(3)正しい野菜の切り方や剥き方はどんなものがありますか。 など
調査方法④
インターネットで世界の過剰除去の実態と解決方法、正しい野菜の切り方を調べる。
④結果・分析
調査方法①
自分の家で毎日どのくらいの野菜を捨てているかを調査し、その中にどのくらいの食べれるものがあるかを調べる。
調査結果①
家の1週間に出る野菜の廃棄量を調べた。平日に比べて、土日の方が廃棄量が多かった。野菜のゴミは、ヘタや皮などが多かった。その中にはヘタの部分を多く切ってしまっているものがあった。にんじんの皮を剥くのも1周だけでなく2周目もいてしまっている時もあるとわかった。なぜそんなに捨ててしまうのか考えたところ、家で使う野菜の多くは、買ったものではなく、祖父の畑で育った物で、形が悪いものもあるし、硬いものもある。そうすると、形が悪い部分は調理しずらいため捨ててしまうし、硬いものも食べずらいため捨ててしまうという実態があることがわかった。皮なども剥かずに食べれるとしてもそれは質の良い野菜だけだと思った。その考えから、全国平均よりも家の廃棄量の方が多いと思ったが、調べてみたところ、全国の廃棄量の方が多かった。他の家庭ではどのくらい捨てているのか気になった。野菜の廃棄量は人々が、「このくらいならいいか」という安直な考えを持ってしまっていることで、その積み重ねが多くの野菜廃棄につながっていると思われる。
調査方法②
家庭科の調理実習でどのくらい廃棄されているのか調べる。
調査結果②
家庭科の調理実習では廃棄量はとても少ないことがわかった。野菜のヘタは先生の指導により、捨て過ぎる生徒が少ない。しかし、調理実習での廃棄されるものの中で目立つのが、野菜の皮であることがわかった。家庭科の先生によると、本当は野菜の皮も食べれるのに捨ててしまっているので、どうするかが課題であるということまでわかった。
調査方法③
インタビューを行う。
調査結果③
(1)調理実習で過剰除去などによる廃棄量を減らす取り組みとしてどのようなことをしていますか。
生徒への声掛けを行っている。やはり過剰に切ってしまう生徒もいるため、そのままにしておかず、捨てる前に声を掛けて過剰除去を減らすようにしていると分かった。そのほかに、はじめから切って渡すこともあると分かった。
(2)1回の調理実習でどのくらい廃棄がありますか。
文教高校での調理実習はポリ袋ひとつに優に収まるほどしか出ない。他校の調理実習では多く出ることもあるのでその場合は(1)であったように、切って渡すようにしている。
(3)正しい野菜の切り方や剥き方はどんなものですか。
ヘタの周りも切るのではなくヘタだけを切る、食べられないところだけを切るものである。正しい切り方は野菜によって変わるが1番無駄なく切れる切り方が正しいと思う。
調査方法④
インターネットで世界の過剰除去の実態と解決方法、正しい野菜の切り方を調べる。
調査結果④
世界の過剰除去の実態として家庭で出る過剰除去のほかに、工場などでの商品加工の間に出るものもある。それを減らせると大幅な減少に繋げられる。野菜の切り方について調べると「優しい切り方辞典」というものが出てきた。これは気になる野菜をタップすると切り方動画が見られるものであり、これを見て学ぶことができるとおもった。
引用元:https://www.kai-group.com/products/special/hocho/yasashii/ (優しい切り方辞典)
⑤まとめ
まず、調査方法①より、野菜の廃棄は人々の「まぁいいか」という気持ちに関わっていると分かった。「このくらいなら捨ててもいい」と思わずに、普段から行動に気をつけることが大切だと思った。
特に誰でもできそうだと思ったのが、野菜選びです。質の良い野菜を選んで買えば、買って捨てる部分が減ると思ったからだ。しかし、みんながそうすると、質の悪い野菜が売れなくなり、形が悪い野菜とかを丸々廃棄してしまうことになるので、野菜選びを徹底することはみんなに勧められることではないと思った。
次に、調査方法②より、家庭科の調理実習では廃棄量が少ないことが分かった。それは家庭科の先生の努力によるものであり、努力すればここまで減らせるということがわかった。
さらに、野菜のヘタの廃棄よりも皮の廃棄の方が多いということもわかった。野菜の切り方だけでなく、皮の剥きすぎなどにも注意するべきだとわかった。
調査方法③の家庭科の先生へのインタビューより、調理実習で行っている対策として生徒への声掛けを行っていることがわかった。声掛けをすると素直に聞き入れて廃棄されなくなると知って、周りへの声掛けがすごく大切だと思った。私1人の声掛けでは何も変わらないと思っていたけど、少しでも減るなら声をかけるべきだと思った。
その他の方法として、もともと野菜を切ってから生徒に渡す方法もあるとわかった。声を掛けても廃棄がある場合などの最終手段として挙げられていて、廃棄を防いでいるのがすごいと思った。
調査方法④インターネット調査より、野菜の切り方をまとめている「優しい切り方辞典」というサイトを見つけた。そのサイトは正しい切り方がわからない野菜をタップすると動画で教えてくれるものだ。このような画期的なものがあるのだから活用するべきだと思った。
⑥残論点・今後の課題
残論点
①「調査対象者」の少なさ
調査対象者が家庭科の先生のみであったため、意見が偏ってしまった。次に探求をする時は調査対象者を増やし、たくさんの意見の中から答えを導き出すべきだと感じた。
②「調査期間」の短さ
家庭で出る廃棄量の調査をしたときに、時間がなくて1週間しか調査できなかった。もっと長く調査を続けていたら、どの献立の時にどのくらい出て、どんなものが出やすいかなど細かいことまで分かると思いました。
今後の課題
日頃から過剰除去だけでなく食品ロスに気をつけるべきだ。