2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

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探究テーマ

10代のこころの健康を守るために

テーマ設定の背景

中学生のとき、よく遅刻や欠席をしているクラスメイトがいて、その理由が起立性調節障害だと知った。当時は深く考えていなかったが福祉の道に進みたいと思った今、原因はなんだったのか、他にも似たような障害はあるのか、と気になったことから。

仮説

仮説として考えたことは2つあり、1つ目は学年が上がると環境の変化や勉強の難易度が上がるため周りについていけないなどの理由から、学校生活の中で不安やストレスを感じており、それが心の健康に影響を与えているのではないか、ということ。

2つ目は、学校で「心の健康」について学ぶ機会が少ないため、悩みを抱えても相談できず、一人で我慢してしまう10代が多いのではないか、と考えた。

調査方法

調査方法①

学校生活で感じたストレスについてのアンケートをとる。

⚪︎文教高校の生徒を対象に調査

⚪︎質問項目は以下の通り

[1]学校生活で不安やストレスを感じたことがありますか?

[2]どんなときストレスを感じましたか?

[3]不安やストレスを感じたときどんな状態になることが多いですか?

[4]不安やストレスを感じにくい理由はなんだと思いますか?

調査方法②

障害を持つ方と接することのできるボランティアに参加し感じたことをまとめる。

調査方法③

インターネットで検索をしたり、テーマに関する記事を読む。

結果・分析

調査方法①

文教高校の生徒を対象に学校生活で感じたストレスについてアンケートで調査をする

調査結果①

[1]学校生活で不安やストレスを感じたことがありますか?

約8割の人がある、ときどきあると回答し、ほとんどの人が何かしらの悩みを抱えているとわかった。

[2]どんなときストレスを感じましたか?

→ここは自由回答とし、多くの意見が見られた。

その中でも人間関係、勉強や授業に関する悩みなどの自分への不安や焦り、生活面や体調面が原因だと回答した人が多かった。

[3]不安やストレスを感じたときどんな状態になることが多いですか?

→気分が落ち込む、イライラするという内面の変化や集中できなくなるといった行動の変化もみられた。

[4]不安やストレスを感じにくい理由はなんだと思いますか?

→[1]で聞いた質問でほとんどない、まったくないと回答した人に対して質問し、友人関係がうまくいっている、趣味や部活が楽しい、相談できる人がいるという回答が多くみられた。また、このことから普段ストレスを感じる人もこの条件を満たせばストレスを感じにくくなるのでは、と考えた。

調査方法②

障害を持つ方と接することのできるボランティアに参加し感じたことをまとめる。

調査結果②

昨年(2025)の12月に障害を持つ子どもたちとクリスマスリースを一緒に作りながら交流をするボランティアに参加した。対象者は3歳から中高生までと幅広かった。そしてこの経験から感じたことは精神障害や知的障害等の有無に関係なくどんな子も特別扱いしすぎない方がいいということだ。配慮しすぎるときっと相手にも感じ取られ、なかなか心を開いてくれないだろう。だが時間をかけてでも伝わるように話をすると必ず理解してもらえたし、相手の方から話しかけてくれるほど心を開いてくれたように思えた。

調査方法③

インターネットで検索をしたり、テーマに関する記事を読む。

調査結果③

まず今回のテーマ設定のきっかけとなった起立性調節障害について調べた。

「起立性調節障害」は、自律神経の乱れによって、座った状態の時や立ち上がった時に脳への血流が低下してしまう病気です。小学校高学年から中学生にあたる10~16歳の思春期の子どもに多く、倦怠感や起床困難、頭痛、めまい、立ちくらみ、腹痛といった症状があります。思春期の子どもたちに「起立性調節障害」が起こる原因としては、次のものが考えられます。

・体の機能が変化する第二次性徴期には自律神経も変化し、調整が難しくなる。

・水分の摂取不足・日常生活での活動量低下

・遺伝(日本人は自律神経の機能が弱い傾向がある)

また、症状を悪化させるものとして、思春期ならではの悩みや、学校・家庭でのストレスがあります。

引用元 https://www.taisho-kenko.com/disease

つまり、起立性調節障害自体は精神障害ではないがこの症状がきっかけで偏見を持たれ精神的にも辛くなりより一層学校に行きづらくなるというわけだ。

まとめ

今回の調査ではアンケート調査、実際の参加記録、インターネット検索をし、10代のこころの様子について調べた。

まず、調査方法①のアンケート結果からは文教高校の生徒から回答してもらったことで身近な人からの生の声を聞くことができ非常に参考になった。この結果から10代のほとんどが学校関係で悩み、ストレスを感じており心情の変化が見られることがわかった。また、ストレスを感じない人の意見からは勉強面、生活面共に充実していることがわかり、ストレスを感じる人の解決策となるのではないかと考えた。

次に調査方法②のボランティア参加体験からは障害を持つ子どもたちと実際に接することで障害の有無に関係なくどんな人も1人の相手として自然に接することの大切さを学んだ。さらに、参加する前は自分が手取り足取り教えて取り組まないといけない、などと考えていたが実際には障害がある🟰何もできない人ではなく、一人ひとりに得意なことや個性があることに気づいた。そのため、できないことを補うだけではなく、その人の良さや得意なことを伸ばせるようにサポートするべきだと感じた。

最後に調査結果③のインターネットや記事を用いた調査からは、起立性調節障害についての理解が深められ、精神障害を発症する間接的な可能性がわかった。

このことから、悩みを抱える10代と偏見を減らすため私たちは少しでも心の病について知ること、相談しやすい環境を作ることが大切だと思い、それを達成するには日頃から自分のストレスの状態を把握し、いざというときには、相談できる相手を見つけると良いと考える。

残論点・今後の課題

①アンケートについて

学年によってストレスの原因や感じ方その人なりの解消法をさらに詳しく調べるべきだった。また、学校内でどのようなサポートが効果的なのか考え、相談しやすい環境作りのため交流の機会を増やしていくことが課題である。

②ボランティアについて

学校や地域で障害のある人と関わる機会を増やし、偏見を減らすための取り組みを進めていくことべきである。

③起立性調節障害について

起立性調節障害についての理解はできたがストレスとの関連性と具体的な解決策をよく考えられていないのでさらに詳しく調査し解決すべきである。

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