2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

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探究テーマ

看護師不足の原因と看護師不足による影響

テーマ設定の背景

将来看護師になりたいと思い、看護師について調べていたときに、看護師不足について調べていたときに看護師不足が問題になっていることがわかりました。さらに、何年も前から問題になっているにもかかわらず、今も解決されていないと知り驚きました。なぜ看護師不足が解決されないのか、その原因と看護師不足によってどのような問題が起こるのか気になったのでこのテーマを設定しました。

仮説

看護師不足による原因の仮説は2つあります。

1つ目は、看護師を目指す人が少ないことです。

私が思う看護師は、資格を取るまでにたくさん勉強をしなければならず、資格を取った後も命に関わる仕事なので、常に緊張感がある大変な仕事というイメージがあります。さらに、資格を取るためには3〜4年間学校に通う必要があり、学費も高いため、看護師になりたくても経済的な理由で進学できない人もいると考えました。

2つ目は、辞める人が多いことです。

看護師はとても大変な仕事で、患者さんの命に関わるため、大きなプレッシャーがあります。実際に現場で働くと、ミスへの不安や責任の重さから辞めてしまう人もいると思います。また、先輩看護師との人間関係に悩み、辞めてしまう人も多いのではないかと考えました。

そして、看護師不足による影響の仮説は2つあります。

1つ目は、看護師1人1人の業務量が増えることです

看護師はもともと多くの業務を担当していて、専門的な知識や判断力も必要とされる職業です。しかし、看護師が不足すると、本来複数人で分担して行う業務を少ない人数で対応しなければならなくなるため、一人あたりの負担が大きくなると考えました。

2つ目は、病院の経営が困難になることです。

病院では、患者を安全に受け入れるために一定数の看護師を配置する必要があります。しかし、看護師が不足すると必要な人数を確保できず、病床を一部閉鎖したり、入院患者の受け入れを制限したりしなければならない場合があり、入院患者数が減少し、病院の収入低下につながり、経営困難の原因になると考えました。

調査方法

調査方法①

学校の図書室で看護師に関する本を借り、看護師の仕事内容や現状、看護師不足が起こる原因について調べる。また、本に書かれている情報を読み比べながら、共通している問題点や課題を整理する。

調査方法②

インターネットを利用して、看護師不足に関するニュース記事や統計データ、病院の取り組みなどを調べる。さらに、地域による違いや今後の解決策についても情報収集をする。

結果・分析

看護師不足の原因について2つの調査方法で調査した結果私の仮説で間違えているところがありました。

仮説の通り私は、看護師を目指す人が少なくなり、看護師の人数自体が年々減っていることが看護師不足の原因だと思っていました。しかし、厚生労働省の「衛生行政報告例(就業医療関係者)の概況」を調べると、実際には看護師の人数は年々増加していることがわかりました。

それでも看護師不足が起こっている理由は、日本の高齢化によって医療や介護の需要が高まり、看護師の供給が追いついていないからです。

また、男女の割合も関係しているとわかりました。看護師は男性が約1割、女性が約9割を占めています。

女性は妊娠や出産などのライフイベントによって、一度職場を離れる場合が多いため、人手不足が起こりやすくなっています。さらに、看護師の資格を持っていても、医療現場で働いていない「潜在看護師」が多くいることも、看護師不足の原因の一つだとわかりました。

そして、看護師不足による影響について2つの調査方法で調査した結果、私の仮説は正しいことが分かりました。

しかし、実際には私が考えていた以上に、看護師不足による影響はとても大きいことも分かりました。まず、看護師不足が起こることで、一人ひとりの看護師の業務量が増えていました。本来は複数人で分担して行う仕事を少ない人数で行わなければならないため、長時間労働や残業、夜勤が増えていることが分かりました。その結果、疲労や精神的ストレスを感じる看護師が多くなり、仕事を辞めてしまう人もいることが分かりました。

また、業務量が増えることで、患者一人ひとりにかけられる時間が少なくなり、ケアの質の低下につながっていました。さらに、疲労や集中力の低下によって、医療ミスのリスクが高まる可能性もあると分かりました。看護師は患者の命を支える大切な仕事をしているため、看護師不足は患者にも大きな影響を与えていると感じました。さらに、看護師不足は病院の経営にも影響を与えていました。例えば、看護師の人数が足りないことで病床を減らしたり、入院患者の受け入れを制限したりしている病院もありました。このような状況になると、必要な医療をすぐに受けられない患者が増える可能性もあります。そのため、看護師不足は病院で働く人だけでなく、地域の医療全体にも大きな影響を与えている問題だと分かりました。

今回の調査を通して、私は看護師不足は単に「人が足りない」という問題ではなく、医療の安全や病院経営、患者の生活にも関わる深刻な問題であり、看護師不足による影響(1人1人の業務量が増えるなど)のせいで離職して不足するという悪循環があるのだと分析しました。

まとめ

私は将来看護師を目指しており、看護師について調べていたときに「看護師不足」という記事を見て興味を持ったため、看護師不足の原因とその影響をテーマにしました。私は、看護師不足の原因として「看護師を目指す人が少ないこと」と「辞める人が多いこと」、また影響として「看護師一人ひとりの業務量が増えること」と「病院の経営が困難になること」の2つずつの仮説を立て、学校の図書室の本やインターネットを使って調査しました。

その結果、私の仮説には一部間違っているところがありました。私は最初、看護師の人数自体が減っていると思っていましたが、実際には看護師の人数は増えており、日本の高齢化によって医療を必要とする人が増えているため、看護師不足といわれていることが分かりました。

また、ほかの仮説についてはおおよそ合っていましたが、実際には私が考えていた以上に多くの原因や影響があることも分かりました。さらに、看護師不足による業務の負担増加が離職につながり、それがさらに看護師不足を進めてしまうという悪循環があることに気づきました。

そこで私は、2つの解決策を考えました。1つ目は、看護学校の学費を安くしたり、看護師のやりがいや仕事の大切さを伝えたりすることで、看護師を目指す人を増やすことです。2つ目は、潜在看護師が復帰しやすい環境を整えたり、休暇を取りやすくしたりして、働きやすい環境を作ることです。

今回の調査を通して、看護師不足は看護師だけの問題ではなく、医療全体に関わる大きな課題だと感じました。

残論点・今後の課題

今回の探究では、図書室の本とインターネットだけで調査したので実際に働いている看護師の意見や現在は働いていない潜在看護師の意見を直接聞くことができなかったです。そのため看護師不足による現場での大変や、離職につながる理由について、実際の経験をもとに詳しく知ることができなかったことが反省点です。また、資料によって書かれている内容や考え方に違いがあり本当に現場で求められている対策については十分に調べられなかったことも反省点です。次探究するときは、インタビューやアンケートを利用して実際の看護師や潜在看護師の意見を取り入れてより現実的で具体的な探求にしたいです。

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