2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

探究テーマ
食料品の値上げについて
①テーマ設定の背景
テレビのニュースを見て食品がどんどん値上げしていることを知り、なぜ値上げする必要があるか気になったから。
実際にスーパーへ買い物に行った時にも食品の値段が上がっていて、もう少し安くなってほしいと思ったから。
②仮説
テレビのニュースなどで得た情報を元に、2つの仮説を立てた。
1つ目のなぜ食品の値上げが起こったのかということについての仮説は、円安の影響によるもの、ウクライナ戦争や内戦など国際情勢の影響によるものがあるのではないかと考えた。このように、値上がりした理由は一つではないと思う。
2つ目の食品の値上げを改善する為にはどうすれば良いのかという仮説は、日本で作る食品の量を増やして農家や企業への支援を増やして輸入に頼らないようにする、農家になる人を増やすということを考えた。
③調査方法
調査方法①食品値上げに関するTVニュースなどを見る
調査方法②インターネット調査を行う
・食品値上げの原因、現状を調べる。
・農林水産省や総務省などの、政府が出しているデータやグラフを調べたり比べる。
調査方法③実際に値上げされたものやその値段、企業が行っている取り組みについて調べる
・食品会社や、政府が出してるデータを見る。
・実際にスーパーなどで昔より値上がりしている商品の価格を見る。
④結果・分析
調査方法①
結果 食品値上げに関するニュースは約3.4年前から続いている。
さまざまなテレビ番組で報道されているので、世間からも注目されていると思う。
調査方法②
結果 食品値上げの原因は主に3つある。
1. 原材料費価格の高騰
原材料と言われるものの収穫量が減ってきており、農林水産省のデータを見ると、小麦やとうもろこし、大豆の値段が2022年ごろから上がっていること が分かった。さらにグラフを見ると食品の値上げも2021〜2022年から始まっていることがわかる。このことから原材料の値段が上がるとそれを使ってい る食品の値段も大幅にあがってしまうということが分かった。
2. 円安の進行
まず、円安とは円の価値が下がるということ。そして、円安の時は輸入に向いていない。
この事を前提に日本銀行が出している為替のデータと、日本の食品輸入量を比較してみる。比較すると2021年あたりから食品の輸入量が増えているのに 対し円の値段も上がっていることがわかった。

そして日本は食品の役6割を輸入している。これらすべての結果をまとめると、「日本は食料の多くを輸入に頼っている」→「同じ量を買うのに円安の為 多くのお金がかかる」→「その分、価格に転嫁されやすい」という理由があることがわかった。
3. エネルギー価格の上昇
実は、食品はエネルギーを大量に使っている。農業では、燃料や肥料、ビニールハウスに。工場では電気やガスを使用し、食品を輸送するにもトラック、 船、飛行機代、燃料費がたくさんかかり物流費も増加してしまう。しかも日本はエネルギーも輸入に依存している為、値上がりに繋がってしまうことがわ かった。総務省のエネルギーに関するデータを見ると、日本が多くエネルギーを輸入しているアジアの地域も含め世界的にエネルギー価格が上がってい た。
これら3つの結果から、主に2021年〜2022年あたりから食品の値上げに関する何かが起こっており、それはウクライナ戦争の時期とも重なっているので関係があるのではないかと思った。さらに、食品値上げは日本だけでなく世界的に起こっていることも分かった。しかし、円安が進行している事で輸入に頼っている日本はより多くの被害があるのだと考えた。
調査方法③
結果 ロッテのガーナチョコの値段を見ると2023年ごろは120円前後で販売されていたものが現在では180円〜200円前後で販売されている。実際にドラッ グストアに行ってみてみると、160円と表示されており企業が出している価格より少し安かったが、それでも大幅に値上げされていた。値上げが始ま ってから毎年1万品目以上の食料品が値上げされており、多い年で3万品目と値上げされていることがわかった。値上げ商品も時期によって違いがあ り、お菓子類や酒類、調味料など様々な種類が値上げされている。
最後に国や企業が行っている取り組みと、私たちにできる取り組みについて考えた。
国は生産コストの抑制支援、金利政策、国内での生産の強化。企業は、生産流通の効率化、プライベートブランドを作るなどして値上がりを少しでも 減らそうと努力していた。プライベートブランドとは企業がオリジナルで使っている商品であり、有名なものではセブンプレミアムなどがある。
私たちは、無駄遣いをせず計画的に買い物をしたり、買った食品を無駄なく使い食品ロスを減らすなど「無駄にしない」という工夫ができるのではな いかと思った。旬の食材を使ったり、アプリの割引やクーポンなどを使いお得に買い物をするのを良いなと思った。
⑤まとめ
食品の値上げには関するニュースや話題は3.4年前から出ており、主に3つ原因があることが分かった。原材料費の高騰については、日本ではあまり育てられていない大豆やとうもろこしなどの値段が上がっており、円安の影響もありそれらを輸入している日本はとてつもなく値段が上がっている。そして、ウクライナ戦争との時期とも重なり日本だけでなく世界的にも食品の値上げがおこっていることが調査結果②から分かった。さらに日本は円安の影響もあり値上げが加速している。円安の影響が酷いのも輸入に依存しているところがあるからである。実際にスーパーなどで調べてみると、チョコレートなどの輸入食品を使った商品は大幅に値上げされてた。輸送などに使うエネルギーも輸入に依存している為、世界的に値段が上がると日本はさらに値段が上がってしまう。これらのことをまとめるとやはり円安が日本の食品の値上げを加速しているのではないかだいうことが分かった。
この問題を解決するために国や企業は様々な取り組みをしている。私がよいなと思うのは企業が行うプライベートブランドである。オリジナル商品なので値段を低めで美味しくとても良い商品だと思った。他にも食品の値段が高いので安く済ませるためにも私たちは、食品を無駄にせずに使う、ロスを減らすなどの工夫をすることで少しでも安く抑えられると思う。
以上のことから食品の値段を改善するためには「円安を改善する」「自国で作る食料を増やす」「エネルギーの使用量をできるだけ減らす」ことが必要である。そして私たちにできることは、「食品を無駄にしない」ことである。値段が高い中でもプライベートブランドを活用するなどの工夫をすることで楽しく生活できると思う。
⑥残論点・今後の課題
残論点・今後の課題について考えました。
①今後の食品値上げの見通し
政府が金利を上げたので円安による食品値上げの影響は減少します。物流費・人件費・原材料の高騰による値上げはしばらくは続くと言われているが、昨年より は落ち着くと予想されています。たくさんの事が重なって値上げが起こっています。他の原因もあるみたいなので、引き続き調べてみたいです。
②米の値上がり
お米の値段が上がっています。お米が値上がりした理由は少し違うと思うし、備蓄米や古古米などの言葉をよく聞くのでそのようなことを調べたいなと思った。 政府の対策なども気になります。お米は日本の主食でもありとても大切なものなので少しでも安く美味しく食べれたらなと思う。
③世界で起こっている戦争の影響
ウクライナ戦争による影響については調べる事ができたが、アメリカとイランとの戦争による影響が調べられていない。エネルギー関連の影響があると予想しま すが、それがどのくらいの影響を与えているのか分からないので調べたいなと思う。
食品の値上げについてたくさん調べることができた。今後も興味のあることは調べていきたい。