2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

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探究テーマ

大人はなぜ夢を否定するのか?"スポーツトレーナーの今後の需要性"

テーマ設定の背景

将来就きたい職業の中でも、スポーツトレーナーという仕事に興味を持った。自分の好きなことと関わり続けられる素敵な職業だと思う。

そんな中、将来の夢の話をした時に、収入や経済面のことに対して、周囲の人の反応があまり良くないように感じた。少し、インターネットで調べてみると、夢を持てない子供がいる点が社会問題として出ていることが分かった。子供が夢を持てない理由や、大人が夢を強調する理由を知りたいから、探究活動のテーマに設定した。

仮説

仮説として2つ挙げる。

1つ目は、周囲からのネガティブな反応が原因で、若者が夢を持てないのではないか?という点である。社会問題の一つの例として、大人が子供の夢を強調するドリームハラスメント(ドリハラ問題)がある。その影響で子供が自分の好きな夢を持つことが出来ないのではないかと考える。

2つ目は、スポーツトレーナーの知名度が低いから、不安定だと思われているのではないか?という点である。そもそも、スポーツトレーナーのことをあまり良く知らず、自分の中の偏見や想像だけで夢を考えてしまうと、大人になった時に失敗に繋がる可能性があるということだ。また、現代ではAI機能が発達しているため、いつかは人間の知能を超え、職業の数が減ると言われている。しかし、人の感情を動かすことの出来るスポーツトレーナーという職業は、AIによって消えることがない職業であるのではないかと考える。

調査方法

調査方法①

学校内アンケート調査で、夢について調査する

・質問項目としては以下の通り

1.今現在、夢はありますか。

2.過去に夢を諦めたことがありますか。

3.将来の夢がスポーツトレーナーと聞いた時に、どんなイメージを持ちますか。

4.将来の夢がスポーツトレーナーと聞いた時に、就職先がありそうですか。

調査方法②

インターネット調査で、スポーツトレーナーのことについて調べる。

・調べた項目としては以下の通り

1.スポーツトレーナーになるためには。

2.スポーツトレーナーの収入や就職先について。

結果・分析

調査方法①

学校内アンケート調査で、夢について調査する。

調査結果①

(1)今現在、夢はありますか。

84%の人が夢を持ち、16%の人が夢を持てていないと答えた。ここ数年の夢を持つ若者の割合に大きな変化はないが、夢の大きさや方向性に変化が出てきているらしい。これからAI技術が発展し、仕事数が減少することで、より一層夢を持つ若者が減るのではと考えられる。

(2)過去に夢を諦めたことがありますか。

40%の人が夢を追い続け、60%の人が夢を諦めたことがあると答えた。経済面や、現実的に自分の能力を周囲の人と比べた時に、自分に自信をなくして諦めたということがわかった。しかし、60%の人の中には、「夢を諦めた」というマイナスな感情よりも、「年を重ねるにつれてやりたいことが変化した」という意見もありました。

(3)将来の夢がスポーツトレーナーと聞いた時に、どんなイメージを持ちますか。

24%の人が「安定している」と答え、44%の人が「不安定そう」だと答えた。そして、31%の人がスポーツトレーナーが何かよくわからないと答えた。

「不安定そう」と答える理由として、「沢山の資格があるから難しそう」など、「収入が不安定そう」といった意見が多いことがわかった。しかし、収入に関しては、フリーのスポーツトレーナーに限ったイメージであり、実際には複数の契約を結んでおくことで、然程生活に影響しないのです。

(4)将来の夢がスポーツトレーナーと聞いた時に、就職先がありそうですか。

84%の人が「ありそう」と答え、16%の人が「なさそう」と答えた。「なさそう」と答えた人の中のに、「年を重ねると体が思うように動かなくなるから」といった意見が目に留まった。しかし、スキルがあれば年を重ねても活躍することが出来る。例えば、スポーツトレーナーを目指す若手を育成したり、専門学校や、医療機関、整骨院で働くことが出来る。このような例や、様々な場所で活躍する場が増えていることから、スポーツトレーナーの需要性は高く、就職先に困らないのではないかと考える。

調査方法②

インターネット調査で、スポーツトレーナーのことについて調べる。

まず初めに、スポーツトレーナーとはアスレティックトレーナー、メディカルトレーナー、パーソナルトレーナーの主に3つに分かれる。

調査結果②

(1)スポーツトレーナーになるためには。

スポーツトレーナーになるには、主に3つの選択肢がある。

1.高校から医療系の専門学校に進学

2.高校から大学(体育系学部)に進学

3.高校を卒業し、海外留学をして、資格を取得する。そして、そのまま海外でキャリアを積む。

(2)スポーツトレーナーの収入や就職先について。

正直、柔道整復師の資格だけや、鍼灸師の資格だけとなると、収入面では厳しくなると考えられる。柔道整復師と鍼灸師の2つの資格を持つことで、経済的にも安定させることが出来る。就職先に関しては、学校や地域のスポーツチーム、スポーツセンター、整骨院や介護施設で働くことが出来る。

まとめ

調査では、学校内アンケート調査、インターネット調査での2つの方法を用いて、夢を持つことに対しての社会問題とスポーツトレーナーについて調べた。

まず、調査方法①より、「自分の能力の無さに気付き、諦めた」という理由が多く、親からの夢の押し付けが全てではないことが分かった。

このことから、幼稚園、学校への訪問授業や、ポスターや新聞を制作することで、周りの人と比べてしまったり、ネガティブな思考を持つなどといった、日本人特有の傾向を無くしていけるのではないかと考える。

次に、調査方法②より、スポーツトレーナーになるために、3つの選択肢があるということが分かった。スポーツトレーナーは、よく収入面で不安な声が挙がりがちだ。しかし、それは資格の取得数が1つだけの時に限る話である。2つの資格を取得することで、そのような不安は消える。そして、最近では、様々な競技があるので、スポーツトレーナーの活躍の場が増えていて、需要性もどんどん上がってきていることが分かった。

しかし、スポーツトレーナーという職業を「知らないから」ではなく、ちゃんとした理由があって、不安定だと思われていることは予想外だった。このことから、高校への訪問授業や、ポスターやチラシ、新聞を制作することで、資格を取得するための大学のサポート内容や、職業がなくなることは極めて低い理由を理解してもらうことができ、スポーツトレーナーが不安定だと思う理由があまりないということを伝えられるのではないかと考えた。

スポーツトレーナーの知名度は高く、ちゃんとした理由があり、不安定だと思われていることが明らかになった。そして、自分にも出来ることが沢山あるということが分かった。

残論点・今後の課題

①夢を持てない人の原因の調べ不足

夢を持てない全ての人の原因が「夢の押し付け」ではないことが分かった。しかし、どれくらいの人が夢を持つことに対して自由ではないかという部分で見ると、未検証となった。

②自分に自信を持つことの大切さ

周囲の人と比べ、自分の能力に自信を無くし、夢を諦めざるを得なかった人が多数いた。どうしたら、自分に自信を持つことが出来るのかということが、今後の課題である。

③職への偏見

様々な職業について勝手なイメージで話を進めると、本当に就きたい職業を選択肢から外してしまう可能性がある。そのような勝手な偏見を減らしていくことが、今後の課題である。

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