2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

探究テーマ
特別支援クラスに通わせるか否かの正しい判断基準とは
①テーマ設定の背景
主に障害を持つ子供たちが通う小学校にある特別支援クラスについて調査を行なった。
生徒が特別支援クラスに所属する際、子どもでは判断が難しいから基本的には親が決めている。
特別支援教室とは、その子にあった環境を用意し特別な支援をする教室だが、子供を持つ親としては普通教室で過ごしてもらいたいという気持ちから、特別支援クラスに入れない子供がいる。クラス分けの最終決定は教育委員会だが、それでも保護者が同意しない限り無理強いはされない。
このように対象生徒が特別支援学級に属しているにもかかわらず、通常の学級で学んでいる実態があることが社会問題になっている。
この現状から私は
①この現状に苦しめられている子供たちを救いたい
②子供本人の意思が尊重されて欲しい
と思いこの調査を行なった。
②仮説
「正式な診断書を持っている場合には特別支援クラスに通うように指示したらいいのでは?」という仮説を立てた。
私は障害を持ちながらも通常級に通っている生徒に注目した。
◾️自分に合わない環境で生活するとどうなるのか?
➡️障害を持つ子供だと、学校の勉強についていけなかったり、通常級の人たちに馴染むことができなかったりと、学校生活で多くの不便を感じてしまう。
それを支援してくれるのが特別支援クラスなため、元々特支に入っていた子とも差ができてしまうのである。
③調査方法
①インターネットで検索する
「障害を持つ子供の保護者の意見」「通常級の子供達の保護者の意見」
など色々なサイトから保護者の意見を見てみた。
(➕②小学校の先生をしている母と姉への質問)よく分からないものや、小学校の先生をしている人からした意見も聞いてみた
④結果・分析
インターネットで調べた結果、診断書で全てを判断するべきでは無いと分かった。
診断書の結果だけで判断してしまうと、子供本人の意思が通らずその子にあった生活をさせてあげることができないからである。
私は子供たちが周りの人によって環境を限定されてしまうことを問題と見て仮説を立てたのだが、その結果も悪いものとなってしまった。
◾️そのため、納得する結果にならなかったことから別の視点からの調査を行なった。
次は小学校の特別支援クラスだけに関わらず、児童発達支援施設の現状からも情報を得て意見を深めた。
すると2回目の調査で、児童発達支援施設の数が10年で約4倍に増加しており、障害者手帳、医療手帳が必要な施設があると分かった。小学校での特別支援クラスについては今、診断書を必要とせず特別支援クラスに入ることができる。児童発達支援施設の現状の通り、発達支援を必要としている人が増加しているのではれば小学校でも診断書での判断を行なった方が良いと考えた。
○この二つの調査を通して、
・診断書を持っている場合には特別支援クラスに入ることを推奨
・子供本人の意思を尊重する
の以上の二つの結果を出した。
最低限、診断書を必須としなくとも、保護者の希望だけで子供の環境を決定してしまうのではなく、診断書だけで全てを判断せず、子供本人の意思と診断書の有無を条件に、その子にあった環境を用意してあげれることが何より重要だと思う。

⑤まとめ
私は、小学校の特別支援クラスで問題になっている、「保護者の希望によって子どもが、その子に合った環境で生活できていないこと」に注目してこの探究を始めた。基本的にインターネットでの検索結果を活用して意見を深めていった。
「自分の子を特別支援クラスに入れたくない理由はなんなのか?」それは保護者の発達障害などへの理解不足であったり、自分の子が障害持ちだという事をあまり知られたくないなどという、保護者の個人的な思いから来ている。
私はそんな保護者の子どもたちが、その子にあった環境でできるように「診断書による判断を実施するべき」という仮説を出した。そう仮説することで保護者の個人的な希望だけで子供達の生活環境が限定されないと考えたからだ。
しかしインターネットで検索した結果、「診断書だけで特別支援クラスに入るか否かの判断はするべきでは無い」と表示された。
なぜならこの仮説が通ることで、結局は子供達の意思とは関係なく子供本人の環境が限定されてしまうからである。
そのため私は診断書を必須化するのではなく、「診断書を判断条件に入れていれて子供の環境を検討して行くべきだ」という意見に変わった。
➡️何より大事なのは生活していく子供本人の意思であり、大人たちだけで決めて良いことでは無い。
次に私たちができる事は、発達支援を必要とする発達障害を持つ子供達への理解を深める事だと思った。
そんな中自分の意見が正しいと見せるように調査をしていったことが私の反省点であると思う。
⑥残論点・今後の課題
2つの調査を行い先ほどの結果を出したが、この問題は人間の情が関わってくるため、簡単に解決できるものではないと思った。
・自分の子を信じて決断をする保護者
・自分の子を普通の子として育てたい保護者
どちらのほうもそれぞれちゃんと想いがあってこその判断だと思う。
だから自分には関係ないと思わず、まずはすべての人が障害に対する理解を持つことが大切である。
そのためにもまずは私たちからでも障害に対する偏見を減らして、少しずつ社会にも良い影響を残せていけたら良いと思う。

全体を通して自分にとって納得のいく探究にはできなかったが、多くの子供達がその子にあった環境で生活できるよう、もっと勉強していきたい。