2026年度 広島文教大学附属高等学校 3学年

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探究テーマ

医療従事者不足

テーマ設定の背景

私が医療従事者不足について探究しようと考えた理由は、自分自身が将来医療従事者になりたいと考えているからです。

私は以前から、健康を支える仕事に憧れを持っており、病気やけがで不安を抱えている人に寄り添い、少しでも安心を与えられる存在になりたいと思ってきました。

また、ニュースやテレビ、インターネットなどを通して、医療現場では多くの医師や看護師、その他の医療従事者が昼夜問わず働いていることを知り、その大変さと同時に医療という仕事の重要性を強く感じるようになった。 

特に最近では、新型コロナウイルス感染症の流行によって医療現場の迫が大きな問題となり、医療従事者不足という言葉を耳にする機会が増えました。

長時間労働によって心身ともに疲弊している医療従事者が多く存在したりする現状を知り、私は「なぜ医療従事者が不足してしまうのか」「このまま将来はどうなってしまうのか」という疑問を持つようになりました。

また、日本では少子高齢化が進んでおり、高齢者人口が増加する一方で、医療を支える若い世代は減少しています。そのため、今後さらに医療需要が高まることが予想されているにもかかわらず、働く人材は不足していく可能性が高いと思いました。

もし医療従事者不足がさらに進行すれば、必要な医療を受けられない人が増えたり、地方では・そのものが維持できなくなったりする可能性もあります。

また、現場で働く医療従事者一人でとうの負担が大きくなり、過労や離職につながるのではないかと考えました。

私は将来実際に医療現場で働きたいと思っているからこそ、この問題を他人事ではなく、自分自身に関わる課題として考えています。

医療従事者不足について調べることで、現在の医療現場が抱えている問題や課題を理解し、将来自分がどのような医療従事者になりたいのかをより深く考えるきっかけにしたいと思いました。

仮説

私の仮説は、医療従事者不足が深刻化している大きな原因は、少子高齢化による医療需要の増加に対して、医療現場の労働環境や人材確保の体制が十分に整っていないことであり、今後さらにこの問題は拡大していくのではないかということであると思います。

現在の日本では高齢者人口が増加しており、病院を利用する人や介護・医療サービスを必要とする人が年々増えています。

一方で、少子化によって若い世代の人口は減少しているため、看護師などの医療従事者を目指す人材の確保が難しくなっていると考えられる。その結果、一人ひとりの医療従事者にかかる負担が大きくなり、長時間労働や精神的ストレスにつながっているのではないかと思いました。

また、医療現場では夜勤や緊急対応など不規則な勤務が多く、命を預かる責任の重さから精神的な負担も非常に大きいです。

そのため、仕事にやりがいを感じていても、体力的・精神的な限界によって離職してしまう人が少なくないのではないかと考えました。

特に看護師は患者と接する時間が長く、身体的負担だけでなく精神的負担も大きいため、人手不足がさらに人手不足を生む悪循環が起きているのではないかと思いました。

さらに、地方では都市部に比べて病院数や医療設備が限られていることに加え、働く環境や生活環境の問題から医療従事者が集まりにくく、地域による医療格差も深刻になっていると予想しました。

私は、もしこのまま医療従事者不足が改善されなければ、患者が必要な医療を十分に受けられなくなるだけでなく、現場で働く医療従事者の負担もさらに増加し、医療の質そのものが低下してしまう可能性があると考えています。

例えば、診察までの待ち時間が長くなったり、救急患者の受け入れが難しくなったり、地方の病院が閉鎖されるなどの問題が今後さらに増えるのではないかと思います。

また、過酷な労働環境によって若い世代が医療職を目指さなくなる可能性もあり、それによって将来的にさらに深刻な人材不足につながるのではないかと考えたました。

調査方法

医療従事者不足というキーワードを軸にインターネット検索を実施して検索しでてきた複数のページで書かれている説明などを参照、比較する。

結果・分析

日本における医療従事者不足について調べた結果、単純に「働く人の数が少ない」という問題ではなく、少子高齢化や地域格差、労働環境の厳しさなど、さまざまな要因が複雑に関係していることが分かりました。

特に高齢化が進む日本では、医療を必要とする高齢者の数が増えている一方で、医療現場で働く若い世代の人口は減少しているため、需要と供給のバランスが崩れていると考えられました。

また、看護師の人数そのものは以前より増えているにもかかわらず、地方では依然として医療従事者不足が深刻であり、都市部に人材が集中している「地域偏在」という問題も大きいことが分かりました。

例えば、都市部では大きな病院や働きやすい環境が整っていることから人が集まりやすいが、地方では勤務先が少なく、一人あたりの負担が大きいため、さらに人材不足が進んでしまう悪循環が起きていることもわかりました。

さらに、医療従事者不足の背景には、長時間労働や精神的負担の大きさも関係していると分かりました。

医療現場では夜勤や緊急対応が多く、患者の命を預かる責任も重いため、強いストレスを感じながら働いている人が多いです。

その結果、体調を崩したり、離職したりする人も少なくなく、特に看護師は離職率が高い傾向にありました。また、新型コロナウイルス感染症の流行によって医療現場の負担はさらに増加し、人手不足がより深刻化したことも分かりました。

感染リスクへの不安や業務量の増加によって、医療従事者のや精神的負担が大きくなり、「医療崩壊」という言葉が使われる場面も見られました。この問題を解決するためには、単に人数を増やすだけではなく、働きやすい環境を整えることが重要だと考えました。

例えば、給与や待遇の改善、労働時間の見直し、休暇の取りやすさの向上などによって、離職を防ぐことが必要です。

また、医師だけに集中していた業務を看護師や薬剤師など他の専門職に分担する「タスクシフト」や、オンライン診療、AI、ICTなどの技術を活用することで、医療従事者一人ひとりの負担を軽減できる可能性もあると感じました。さらに、地方で働く医療従事者への支援を充実させることで、地域格差を減らしていく必要もあると思います。

 

まとめ

現在の日本では少子高齢化が進み、高齢者の増加によって医療を必要とする人が年々増えています。

しかし、その一方で医療現場で働く人材は十分とはいえず、医師や看護師などの医療従事者不足が大きな社会問題となっています。

特に地方では医療従事者が少なく、一人ひとりの負担が大きくなっている現状があります。

また、医療従事者は夜勤や長時間労働、緊急対応などによる身体的・精神的負担が大きく、仕事の厳しさから離職してしまう人も多いです。

さらに、新型コロナウイルス感染症の流行によって医療現場の負担が急激に増加し、日本の医療体制の課題がより明らかになりました。

このことから、医療従事者不足は病院だけの問題ではなく、社会全体に関わる重要な課題であると考え、このテーマについて探究を行いました。

探究を始める前、私は医療従事者不足の主な原因は、仕事量の多さや労働環境の厳しさにあるのではないかと考えました。

人手不足によって一人あたりの負担が増え、その結果として疲労やストレスが蓄積し、離職する人が増えるという悪循環が起きているのではないかと予想しました。

また、地方では都市部に比べて働く環境や待遇に差があり、そのことが地域ごとの医療格差につながっているのではないかと考えました。さらに、高齢化が今後も進むことで医療需要が増加し、現在のままでは医療従事者不足がさらに深刻になるのではないかという仮説を立てました。実際に調べてみると、医療従事者不足は単純に人数が少ないという問題ではなく、少子高齢化、地域偏在、労働環境の厳しさなど、さまざまな要因が複雑に関係していることが分かりました。

特に地方では医療従事者が不足しており、限られた人数で多くの患者に対応しているため、一人あたりの業務量が大きくなっていることが分かりました。

また、長時間労働や精神的負担によって離職する人も多く、人材不足がさらに進んでしまう悪循環が起きていることも分かりました。

コロナ禍では医療現場の負担が限界に近づき、「医療崩壊」という言葉が使われるほど深刻な状況になったことから、医療従事者不足が社会に与える影響の大きさを改めて感じました。

この探究を通して、医療従事者不足を改善するためには、単純に人数を増やすだけではなく、働きやすい環境づくりが重要であると考えました。例えば、労働時間の見直しや待遇改善、休暇を取りやすい環境を整えることで離職を防ぐ必要があると感じました。

また、AIやICT、オンライン診療などの技術を活用したり、医師だけに集中していた業務を他の医療職にも分担する「タスクシフト」を進めたりすることも重要だと感じました。今回の探究から、医療従事者不足は私たちの生活や命に大きく関わる問題であり、国や医療機関だけでなく、社会全体で解決に向けて考えていく必要があると学ぶことができました。

残論点・今後の課題

今回の探究を通して、医療従事者不足の原因や現状について理解を深めることができました。

しかし、調べる中でまだ十分に解決されていない問題や、さらに考えていく必要がある課題も多く残っていると感じました。

特に、医療従事者の数を増やすための対策は進められているものの、地方と都市部の格差は依然として大きく、地域によって医療を受けられる環境に差があることが課題だと思いました。

地方では病院や診療所そのものが少ない地域もあり、医療従事者を増やしても長く定着してもらうことが難しい現状があります。

そのため、単純に人数を増やすだけではなく、地方でも安心して働ける環境づくりが必要だと感じました。

また、医療従事者の労働環境についても、長時間労働や精神的負担の大きさは現在も大きな問題となっています。

特に夜勤や救急対応などは身体への負担も大きく、働き続けることが難しくなる人もいるため、今後はより働きやすい制度やサポート体制を整えていく必要があると思いました。

さらに、AIやオンライン診療など新しい技術の活用も期待されていますが、実際には設備や費用、利用する側の理解などの課題もあり、すべての地域で十分に活用できるわけではないことも分かりました。

今後の課題としては、医療従事者を増やすだけでなく、離職を防ぎ、長く働き続けられる環境をどのように作っていくかが重要だと考えます。

また、高齢化がさらに進む日本では、今後ますます医療需要が増えることが予想されるため、そのものを見直していく必要もあると思いました。

今回の探究では主に日本国内の状況について調べたが、今後は海外の医療制度や人材確保の方法なども比較しながら調べることで、より具体的な解決策について考えていきたいです。

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